赤ちゃんにミルクを飲ませる場合、粉タイプやキューブタイプ、液体ミルクなどがあります。
どれも一長一短あるのですが、値段を考えると普段使う場合は粉タイプとキューブタイプのどちらかになると思います。
二人の乳児を育てた経験から、粉タイプとキューブタイプのどちらが良いかを紹介します。
ミルクの種類
赤ちゃんのミルクはいくつかのタイプがあります。
まずは昔からある粉ミルク、粉を固めて扱いやすくしたキューブタイプ、そしてそのまま飲める液体タイプです。
それぞれ各メーカーで発売していますが、我が家は明治の「ほほえみ」→「ステップ」で0歳~2歳を過ごしたので、この経験を元に比較していきます。
比較① 価格
まずは価格です。
なんだかんだ言っても、やはりコスパで選ぶ人は多いのではないかと思います。ミルク中心でいく場合には、特に1歳まではたくさん飲みますからね。
価格の比較は手っ取り早くAmazonで・・・と思ったのですが、明治の公式サイトにメーカー希望小売価格が載っていたのでこれを使いいます。
ちなみに、どの商品も値段自体は日に日に上がっているので、あくまで比較の参考にしてください。最新の価格はお店でチェックした方が良いです。
ほほえみ
ほほえみは、粉タイプ、キューブタイプ、液体タイプがあります。
価格と内容はこちらですが、それぞれ販売している単位が異なるので、比較のために液体ミルクの240mlあたりの価格に揃えて計算してみます。
タイプ | 価格(税抜) | 内容 | 240mlあたりの価格 |
---|---|---|---|
粉 | 2827円 | 800g | 114円 |
キューブ | 1720円 | 432g(27g×16袋) | 129円 |
液体 | 1290円 | 240ml×6本 | 206円 |
イメージ通りですが、粉タイプが一番安く、液体が一番高いです。粉とキューブは意外と差が少ないですね。
ステップ
続いてフォローアップミルクのステップも見ていきます。
タイプ | 価格(税抜) | 内容 | 240mlあたりの価格 |
---|---|---|---|
粉 | 2279円 | 800g | 92円 |
キューブ | 1618円 | 448g (28g×16袋) | 117円 |
液体 | 1212円 | 240ml×6本 | 202円 |
こちらも粉タイプが一番安く、液体が一番高いです。「ほほえみ」と比べると粉が安くなっていますね。
比較② 栄養成分
続いて栄養成分です。
これは明治の公式サイトにあったので詳細はそちらを確認してほしいのですが、多少の違いはあるものの、どのタイプもほとんど同じで誤差レベルの違いでした。
栄養という意味だと、粉でもキューブでも液体でも気にしなくても良いです。
比較③ 使いやすさ
3つ目は使いやすさです。
使いやすさのポイントは2つで、ミルクを哺乳瓶に入れる作業と、哺乳瓶にお湯を入れて溶かす作業です。こちらは自分がやってみた体験に基づいて比較します。
ミルクの入れやすさ
粉タイプの場合は、缶の粉をスプーンですくって哺乳瓶に入れます。計量スプーンがついているので、量の調整は簡単です。ミルクの量にもよりますが、多いと10回ほどすくって入れることになるので少し手間がかかります。粉なのでこぼすと掃除が面倒なので、回数が多いと不安ですね。
キューブタイプの場合、40mlあたりキューブ1個の塊を哺乳瓶に入れます。塊なので投入はとても簡単です。落としても周りが汚れたりすることもありません。
液体タイプの場合は、液体なので哺乳瓶にそのまま入れるだけです。簡単ですが、こぼした場合は掃除が手間です。牛乳をこぼすようなものなので、水拭きしないと少しベトッとしますし匂いも残ります。
ミルクの扱いやすさはキューブタイプに軍配が上がります。
ミルクの溶けやすさ
粉タイプの場合は、お湯に溶けやすいです。基本的には哺乳瓶にお湯を入れて瓶を揺らして遠心力で回して溶かすのですが、1分も回せば溶け残りはありません。
キューブタイプは溶けにくいです。ミルクの量が120nlくらいまでは良いのですが、200mlにもなると溶かすのに苦労します。特にフォローアップミルクはとても溶けにくく、3分~5分は覚悟した方が良いです。溶かそうと思って回している時にこぼしてしまったりするので、けっこうなストレスがあります。
液体タイプの場合は溶かす作業は不要です。ただ、お湯を入れないので冷たいです。冷たいと飲まない赤ちゃんもいるのでミルクを温めるという作業が必要になる場合があるのです。これが意外と面倒です。
ミルクの溶けやすさは粉タイプに軍配が上がります。
比較④ 保存方法
最後に保存方法です。
ミルクは開封前の賞味期限は長いですが、赤ちゃんが飲むものなので開封後の保存状態も気になりますよね。毎日のことなのであまり手間もかけたくないですし、安全にしたいですし、日々の保存方法は重要な比較ポイントです。
粉タイプ
粉タイプは缶が大きいので、一度缶を開けると開封状態のまま保管することになります。ミルクを飲ませる回数にもよりますが、使用量が少ない場合は開封状態で長期間保管することになるので少し不安がありますね。
キューブタイプ
キューブタイプの場合、40ml分のキューブが5つセットで包装されています。つまり、200mlだと1袋を全部使えますが、40mlとか120mlとかの場合はしっかりと封をして保管することになります。最大でも40ml×5回分の保管になりますが、1日で使うことになるでしょうし、混合の場合でも早々になくなるはずです。
液体タイプ
液体タイプの場合は、開封したらすぐに飲んで終わりです。残った分は飲めないので捨てることになります。捨てる場合はもったいないですが、保管の心配はありません。
比較結果のまとめとおすすめのタイプ
比較結果をまとめてみましょう。
粉タイプ | キューブタイプ | 液体タイプ | |
---|---|---|---|
価格 | ○:安い | △:やや安い | ✖:とても高い |
栄養成分 | - | - | - |
使いやすさ | 〇:とけやすい △:こぼすと手間 | △:とけにくい 〇:こぼしても平気 | 〇:手間なし ✖:こぼすと大変 |
保存方法 | ✖:大きな缶 | △:個包装 | 〇:手間なし |
まとめてみると、価格的には粉タイプ、バランスはキューブタイプですね。
ミルクはキューブタイプがおすすめ
毎日何回も飲ませることを考えると、やはり手間は惜しいです。赤ちゃんを見ながらになるので、こぼしたりすることもありますし、保存に失敗する可能性もあります。そうなると、手間暇のリスクが少ないキューブタイプを選びたいんですよね。
しかも、ミルクの場合は粉タイプとキューブタイプの価格差が少ないです。値段があまり変わらないのであれば、キューブタイプの方が良いです。混合なのでミルクをあまり飲まない場合も、個包装なので対応しやすいです。
フォローアップミルクは粉タイプがおすすめ
一方、フォローアップミルクは粉タイプがおすすめです。この年齢になるとミルクの回数が減るので作業回数も減ります。また、赤ちゃんも少ししっかりしてくるので、こぼしたりしても余裕が出てきます。
フォローアップミルクの場合は粉とキューブの価格差が大きいのもポイントです。いくら便利と言ってもやはり価格には叶いません。
液体ミルクはどうなのか
液体ミルクはやはり価格的に難しい家庭が多いと思います。
我が家では、遠出する時は液体ミルクを使っていました。ただ、冷たいとあまり飲まないので温める必要があり、すごく楽だったかというとそうでもなかった気もします。最近のショッピングモールや旅館は赤ちゃんに優しい場所が多いので、キューブタイプとかでも全く問題はないです。
ミルクをどのタイプにするかよりも、赤ちゃんに優しい場所を選ぶ方が遥かに重要だと思います。
まとめ
まとめです。
- ミルクは粉・キューブ・液体がある
- ミルクはキューブタイプがおすすめ
- フォローアップミルクは粉タイプがおすすめ
- 液体ミルクは温めないと飲まない子もいるので注意
育児というのは手間とお金のバランスがとても難しいものです。どちらもストレスの原因になるので自分のスタイルに合ったやり方を見つけられると良いですね。