【破産者は語る】インデックス積立投資の弱点やデメリット5選

積み立て投資お金の知識

自分は十数年の投資期間で数千万円を失うことなったわけですが、現在はインデックスの積み立て投資をしています。

巷ではつみたてNISAと合わせてインデックス投資をするのが最強と言われていて、確かにこの10年くらいを考えるとその通りな気もするのですが、当然ながら弱点やデメリットもあります。

我流で投資をして数千万円を失った自分が言うのもおこがましい話ですが、失敗した人間から見たインデックス投資の弱点ゃデメリットをまとめてみました。

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インデックス投資とは

資産運用における「インデックス」とは、株式市場などの全体的な動きを表す指標を指します。

例えば、国内株式のインデックスとしては日経平均株価、米国株式のインデックスとしてはダウ(ダウ工業株30種平均)が有名です。ニュースなどでもよく聞きますよね。

このインデックスの数字に合わせて売買を行うことをインデックス投資と呼びます。もちろん、素人が実際に売買するのは大変なので、実際にはインデックスの数字に合わせて値動きがある投資信託などを購入することになります。

これらの投資信託を購入すれば、自分は何もしなくても日経平均やダウと同じような値動きを得ることができるのです。特定の会社の株を買うのではなく、広く薄く多くの会社の株を買うということですね。

インデックス投資が最適と言われる理由

巷でインデックス投資が最適と言われているのは、長期の積み立て投資と相性が良いからです。現在では、インデックス投資と言うとインデックスに対して長期積み立て投資をすることを指すことが多いと思います。

世界の株式市場は、数十年レベルで見ると右肩上がりの上昇を続けています。よって、株式を購入して寝ているのが一番良いのですが、実際にはなかなか難しいです。色々理由はありますが、そもそも多くの人はまとまったお金がありませんから、毎月少しずつお金をねん出して積み立てるしかありません。

何十年と積み立てることを考えると、いつ倒産するか分からない個々の会社の株は買えませんから、広く薄く買うインデックス投資が有効となるわけです。

もちろん、リーマンショックなどのように全世界の資産が大暴落することもありますが、それはどうやっても回避できないので、少なくとも個々の会社の株よりはマシという考え方です。どこの会社の株が儲かるのか分かるなら苦労しませんからね。

破産者が語るインデックス投資の弱点やデメリット

そんなわけでインデックス投資はよくおすすめされるのですが、弱点もあります。

ここでは投資で5000万円失った自分が見たインデックスの積み立て投資の弱点をまとめてみました。

投資の成績が本職の仕事とも連動する可能性がとても高い

インデックスというのは株式市場の平均なので、世の中の景気と連動しています。つまり、不景気になるとどんどん価格が下がります。不景気ということは、多くの会社がピンチになり、給与が下がったりポーナスがなくなったり、最悪の場合は倒産することもあります。

ということは、給与は下がるし今まで積み立てた資産は減るしダブルでダメージを受ける可能性が高いのです。実際にリーマンショックでも、資産は半分になり、しかも会社が倒産して無職になり・・・というダブルの悲劇が見られました。

自分で色々な会社を調べて投資する場合は、上手くやればショックの影響を受けない会社の株を買うことができるかもしれません。実際にリーマンショック時にも儲かってた会社はあるからです。ただ、そんなこと事前には分かりません。

これは回避できないので、受け入れるしかない弱点になります。

実は冷や飯期間が長い

長期投資の話をすると、「米国の株式(S&P500インデックス)は50年で平均8%も上がってる!」「だから長期で考えれば必ず勝てる!」というような言葉が出てきます。

これは確かにそのとおりで、実際にそういう値動きになっています。

問題は、平均8%という部分です。これはあくまで50年の平均であって、毎年8%上がりますという意味ではないことに注意が必要なのです。実際には10%上がる年もあれば、20%下がる年もあるし、いろいろです。

例えば、1998年に販売が開始した「ステート・ストリート外国株式インデックス」という投資信託でみていきましょう(最近人気の投資信託はまだ歴史が浅いので)。

ステートストリート外国株式インデックス・基準価格分配金込み

ご覧の通り、確かに1998年から2021年の23年間で3.5倍になってます。1998年に1万円で買ったら、2021年には35267円です。なかなかの成績ですね。

が、途中を見るとそんなに順調ではないですよね。1998年から2012年くらいまでの14年間はほとんど増えていません。というかむしろ23年間でマイナスの期間の方が長いです。

これが現実です。あなたは14年間のマイナスに耐えられますか?

我慢するのが辛い

インデックスというのは、あくまで色々な会社の株を集めているものなので、短期間で物凄く儲かるということはほとんどありません。物凄く損することもないし、物凄く儲かることもない投資手法です。10年20年かけてようやく・・・というものなのです。

言葉で言うと簡単ですが、全然儲からない期間を5年も10年も耐え続けるのはけっこう辛いです。途中で他の投資手法に切り替えたくなることもあるはずです。自分も、インデックス投資では全然儲からないと感じて我流に走り大失敗しました・・・。

一方で、30年くらいで見ればどんなに素人でも高い確率で儲かります。先ほども3.5倍にもなってましたよね。長い目で見れば株式市場が成長するのは間違いなく、今の世界はそういう仕組みだからです。

インデックスの積み立て投資というのは、この30年を耐えられるかという我慢大会なのです。とにかく時間がかかるのが弱点なのです。

換金するときが不景気だったら最悪

我慢して我慢して30年積み立てて・・・そろそろ老後だから換金して老後資金にしよう・・・という時にリーマンショック2が来たら終わりです。30年積み立てた分が半分になってしまうかもしれません。

もちろん、30年分がいきなり全部必要になるということはないでしょうから、5年とか10年かけて換金していくことになると思います。ですが、投資において5年とか10年は短いです。老後の5年間ずっと不況だったらどうしましょう??

超我慢して30年積み立てても、最後最後でショックがきたら終了という無慈悲さも大きな弱点と言えます。ただ、これも予想できないのでどうしようもありません。先ほどの例で言えば、3.5倍になるので半分になっても1.7倍くらいのダメージで済むと考えれば、銀行預金するよりは遥かにマシですね。

この弱点も受け入れて投資する必要があります。

祈ることしかできない

身もふたもないのですが、結局のところ祈るしかないのです。

個々の会社の株を買うよりは確率的にはマシですし、全然利息がない定期預金よりも確率的にはマシです。だけど、だからといって絶対儲かるわけではありません。

あくまで確率がかなり高いだけです。

結局、世の中そんな甘い話はないんですよね。仕事だって、明日会社が倒産しない保証はないわけですし、そもそも明日交通事故や天災で死ぬかもしれません。

なので、最後は祈るだけです。

それでも多くの人にとっては最適

デメリットはあるのにどうしてインデックス投資が最強と言われるのでしょうか。

それは簡単なことで、我慢さえできれば確率が高いからです。

頑張って貯金してても、結局今のように物価が上がったらついていけません。そうかと言って、色んな会社を調べて儲かりそうな会社の株を買うのはとても難しいです。自分のように失敗して無一文になる可能性もあります。

そうなると、少なくとも30年40年で見れば相当な確率で勝てるのが分かっているインデックス投資は、素人にとっては唯一の武器と言えます。

間違っても自分のように、なかなか儲からないからと言って勝手なことを始めずに、30年我慢して頑張ってほしいと思います。自分は勝手に売買をはじめて借金を抱えることになりました・・・。

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