普通に考えると、2000万も損する人ってあんまり想像できないですよね。いや、僕が言うのもおかしな話ですが、我ながら実感がありません。
冷静に考えると、話はよくあるパターンです。
損する→取り返そうとムキになる→さらに損する・・・・(繰り返し)
そんなことをしているうちにこんな状態ですよ。
株やFXを始めたのは2007年なので、7年かけて2270万を失ったというわけです。給料をすべてぶち込んだと言い換えてもいいでしょうね。一体何を考えていたんでしょうかね・・・。
そんなわけで、7年を簡単に振り返ってみましょう。
初めはみんなインデックス
時は2007年。
アメリカの景気は好調、中国の株価もうなぎ上り、日本もいよいよか・・・?!。
僕が投資に手を出したのもこのころでした。
巷では銀行預金をしている勿体ないというような本が溢れ、株やFXで一儲けしたブログなどもたくさんありましたね。今は亡きスワップ派と呼ばれる人々もいました。
僕の場合の当時のコンセプトはこうでした。
日本は少子化だから基本的には円安になるはず。だとするとお金を全部円で持っているのは危ない。だからちゃんと分散しておかねば。でもリスクはあまりとる必要はないし3割は貯金しておこう。
ここだけ見るとわりとまともです。
当時のメモを見ると・・・
国内株式 30%
国内債券 10%
海外株式 40%
海外債券 20%
こんな感じに毎月インデックスを買う計画がされていました。しかも、これとは別に3割は銀行預金です。なかなか手堅いですね。
いや、世間一般的にはこれでも攻めてるのかもしれないけどね。
仮に現在までこの割合で買い進めていればこんなブログを書くことにはならなかったでしょう・・・。というか、計算が面倒なのでやりませんがたぶんけっこう儲かっているのではないでしょうか。日経もダウも最高値更新しているので、どのタイミングで買っていてもプラスなんですから。
自分で書いてて鬱になりますよ。
話を戻して、当時は手元に200万くらいのお金がありました。
これを毎月分散で買っていく方針だったのです。
将来は安泰。
ゆとりの生活。
そんな未来を夢見ていましたね。
ところが、実際にはそんな未来にはなりません・・・。
というか見ての通りです。
三割も落ちたんだから一割くらい戻すのが普通でしょ
2007年と聞いて思い出すことと言えば・・・
そう、サブプライムローン問題です。
その年の夏休みに最初の暴落がありました。
中国株がどーんと下がりましたね。
それを見て僕は何を思ったか。
中国も今後どんどん株価上がりそうだから、ここで買っておけば儲かるのでは・・・。
この時点で既に頭からインデックスの話は吹き飛んでます。
これはやばい。
でもね。
よく考えてみてくださいよ。
三割も落ちたんだから一割くらい戻すのが普通でしょ?
だったらそこでガッと買えば勝利よ。
・・・ということで買いました。
なんて単純な話にはなりません。さすがにいきなり大金はぶち込めませんよね。それはその通りです。
しかし、皮肉にも秋にかけて暴落分の値が戻っていき、10月には最高値を更新しました。
それを見たら誰しもが思うはずです。
あの時買っておけば・・・
その時に起こったのがサブプライムローン問題の本丸です。見様によっては大チャンスですね。どうせまたすぐ上がるんだから買えばぼろ儲けです。ええ、これが数年続く大暴落のはじまりでした。まぁ当時はそんなこと予想もしてませんでしたけどね。
もちろん今度の暴落ではちゃんと買いましたよ。
「三井住友ニューチャイナ」という投資信託を。
三割も落ちたんだから一割くらい戻すのが普通でしょ?
前回儲け損ねた反省を踏まえて200万投入しました。
どうやら基準価格3万円くらいで買ってますね。
え?いま?いまの基準価格?
13,899円(2014/11/21)
これだけで半分以下ですよ。
普通の感覚だとこの時点で切腹ものですよね。
今なら僕もそう思います。
まぁその後に途中で損切りしたのでこの数字はちょっと違います。
損切りしたのは10000円くらいの時ですから。
暴落の初動で買って底で売る。
絵に描いたような絶技を繰り出しました。
今思えば、神様が警告してくれてたんでしょうね。
僕の絶望的なセンスの無さを・・・。
素人が大きく稼ぐには個別銘柄
そんなわけで散々な投資一年目を過ごすことになりました。
投資というか投機ですが。
ただ、幸いにも給料は毎月入ってきます。
ここで反省して大人しく貯金・・・にはなりませんでした。
投資信託で大損したのを取り戻すには株を買って大化けを狙うしかない。
成長を続けている中国の株なら大化けも期待できるのでは・・・。
ということで一発逆転を狙って中国の小型株を物色し始めました。
もう最初の計画のインデックスとかなかったことになっていますね。
まだリーマンショックの前でしたが、この時点でかなり値下がりしていたので、ある意味バーゲンセールでした。まぁ返品された開封済み商品が並んでるようなバーゲンセールでしたけどね。
高値から半分くらいに暴落してる株を探して買っていました。
が・・・
そもそも、この2007年10月頃というのは本当にゴミみたいな株でも凄い値がついてたんです。だからそこから半分になってたとしても、実はそれが適正だったりする。
というか、その時に調子に乗って事業拡大してたりして負債抱えて倒産したりする。
そんなわけで、半分がさらに半分になるだけで下がる一方でした。
代表的なのは中国七星って会社ですね。
高値は1.2ドルくらい
僕が買ったのは0.4ドル
半年後に0.03ドル
もう意味が分かりません。
さらに・・・
そんな状況でリーマンショックです。
続きは次回にしましょうかね。
【続き】>>株とFXで破産した記録 中編