リーマンショックはもちろんですが、市場では大小さまざまなショックがあります。
大きなショックが直撃すると信用取引や先物などのレバレッジ取引をしている人は大抵の場合は追証です。マイナスになる前に売買できればまだ良いですが、普通にマイナスになることもあります。
自分も数えきれないくらいマイナスになったことがあります。レバレッジ取引はリスクもありますが、結局そのくらいやらないとなかなか大金は稼げないので、どうしても誘惑に負けてしまうんですよね。
それでも生きているのでなんとかはなるのですが、実際にマイナスになると超焦りますよね。しかも、手持ちの現金がない場合には支払いができないのでさらに焦ります。
今回は、お金がなくて積んだ場合にやるべきことを書いてみました。
入金期限を確認する
追証が発生すると、メールやアプリの通知などで支払い期限の通達があるはずです。
追証が払えない場合は、証券会社などから支払いの督促が続きます。メールや電話などの手段で連絡が来ることが多いです。逃げ続けると裁判所から一括請求があります。
当たり前ですが、期限までに支払いをする必要があるので期限の確認が最初です。早い場合は翌営業日、場合によっては3日くらいの猶予があることもあります。これは会社やサービスによるので、まずは落ち着いて確認しましょう。
あまりいないとは思いますが、いつか追証になることが分かっている場合はこの期限が長いサービスを利用することをおすすめします。払えない場合は遅延損害金を請求される会社がほとんどで、その金利は年利10%以上と高額です。払わないことによってさらに借金が増えてしまい完全に積んでしまいます。
逆に言えば、すぐに現金が手に入らないと意味がありません。期限を確認し、いくつかの方法を組み合わせながらなんとか支払いをしていくことになります。そういう意味でも期限が1日違うだけでもだいぶ助かるので、1日1日が切実です。
家族や親戚からお金を借りて払う
自分では支払い不可能となった場合に、最もオーソドックスなのが家族へ相談することでしょう。自分はやってないですが、一般的にはこれが多いのかもしれません。真偽は不明ですが、よくネットニュースの記事にもなってますよね。
ただ、大損して借金したことをカミングアウトすることになるわけですから、お金以上に失うものは大きいかもしれません。奥さんや子供がいる場合には、家庭へのダメージも大きいです。これをやるかどうかは、家族との関係性次第かなと思います。何を言われても文句は言えませんね。
自分が独身の場合には、相談相手はまず両親ですかね。100万200万くらいであればめっちゃ怒られる程度で済むかもしれませんが、1000万円単位になるとさすがに難しそうです。いずれにせよ、少しずつ返済する前提で借りることができれば、金利も抑えられますし立て直しも見えてくると思います。
カードローンでお金を借りて払う
家族にはとても言えない・・・
そういう人は、しかたないのでカードローンなどでお金を調達するしかありません。自分はこのパターンでなんとか生還しました。
審査はあるものの、申し込みから実際にお金が手に入るまでのスピードも速く、すぐに動けば支払い期限にも間に合うはずです。
カードローンを扱っているような会社は有名な会社が多いので、銀行のカードローンなどであれば違法な取り立てをされる可能性は低いです。また、金利もそこまで無茶ではないので、なんとか払っていけると思います。
ただ、結局これは単に時間稼ぎをしているだけで、根本的な解決にはなりません。借金の相手が変わるだけのようなものなので、そこは肝に銘じましょう。
自分の場合は1年強かかりましたが、百万単位ならその気になれば返せるので大丈夫です。
生命保険の契約貸付金を借りて払う
生命保険に加入している場合、契約貸付制度を利用して契約貸付金を借りられる場合があります。
積み立て型の保険の場合は、保険会社に自分のお金が溜まっている状態になります。これを一時的に借りることができるのが契約貸付制度です。借りられる金額は積立額の半分程度になりますが、保険契約を解約するのとは異なり保険契約を維持しながらお金を得ることができます。
保険会社によりますが、契約貸付も入金までが早いです。早ければ即日入金ですし遅くとも翌営業日には入金されるはずです。ある意味では貯金みたいなものなので、借金するよりはダメージは少ないです。
自分の積み立てたお金なので貯金みたいなものなのですが、少しだけ金利が発生する場合もあるのでそこは注意しましょう。カードローンなどに比べれば遥かに安いです。
ただし、もともと将来のために取ってあるお金なわけですから、それを使ってしまうというのはデメリットでしかありません。自分自身から借金しているようなものなので、ちゃんと自分に返済する必要があると思います。
生命保険を解約して払う
積み立て型の生命保険は解約することでお金を得ることもできます。
解約の場合には解約返戻金が定められていて、その金額が手に入ります。一般的には契約貸付金よりも金額が多いです。
ただし、解約する場合には少し時間がかるのが痛いです。お金が手に入るときにはもう手遅れになっていると思いますので、 他の手段との合わせ技で支払いをすることになります。 例えば、一旦カードローンで借りて追証の支払いを行い、その後に保険を解約したお金でカードローンを返済するようなイメージです。
この方法も、 将来のために積み立てたお金を使ってしまうということになり、自分自身から借金しているようなものなので、ちゃんと自分に返済する必要がありますね。
車などを売って払う
車などの高価な商品を持っている場合はそれを売って支払いに充てるのも手です。
ただし、まともなお店に売る場合にはすぐに現金が手に入るわけではないので、こちらも他の手段との合わせ技になると思います。一旦カードローンで借りて追証の支払いを行い、その後に車を売ったお金でカードローンを返済するようなイメージです。
運の要素もあるのでなんとも言えませんが、急いで売ると金額的には損をするのが一般的なのであまりオススメの方法ではないですね。
証券会社に分割払いを頼んでみる
売買が成立するとマイナス金額が分かると思います。支払い可能かどうかも分かるはずなので、支払いが不可能な見込みになった場合には証券会社に電話しましょう。
どのみち電話がかかってくるので、逃げることはできません。ちなみに、ショックの規模によっては証券会社に電話が全然つながらないこともあります。繋がっても「追証の人が多すぎて順番に対応しているから連絡を待て」と指示されるのでちょっと笑えます。
電話をして素直に支払いが困難であることを伝えると、一括払いではなく分割払いで許してもらえることがあります。金額次第だとは思いますが、支払いの意思があるのであれば相談する価値はあると思います。
最終的には弁護士に相談する
自分はここまではやったことはないですが、本当にもうどうしようもない場合には弁護士に相談するのが得策のようです。
巷では株などで抱えた借金を理由に自己破産をすることはできないと言われていますが、実際には自己破産が認められるケースはあり、そういう人はいます。株の借金なんて自業自得だろうという気持ちもありますが、それでも一定の免責事項があり、条件によっては認められるようです。
ただし、自己破産をするということはデメリットも大きいです。高額な財産は確実に処分することになるので、例えば持ち家などは手放すことになります。クレジットカードも作れなくなりますし、ローンも組めなくなります。
実際そこまでせざるを得ない破壊的なダメージを受けることはそうそうないとは思いますが、覚悟が必要です。
まとめ
ここまで紹介した内容をまとめます。
- 入金期限を確認する
- 家族や親戚からお金を借りて払う
- カードローンでお金を借りて払う
- 生命保険の契約貸付金を借りて払う
- 生命保険を解約して払う
- 車を売って払う
- 証券会社に分割払いを頼んでみる
- 最終的には弁護士に相談する
追証が自分で払えなくなった場合、もはや痛みなしには解決は不可能です。
一番良いのは追証が発生しないことです。
リスクの取りすぎには注意しましょう。