昨年子供が産まれたのですが、出産は吸引分娩でした。
普通の出産の場合は健康保険は適用されませんし、別に病気でもないので医療保険も使うことはできません。
しかし、帝王切開や吸引分娩となれば話は別です。
そんなわけで、保険金の請求に関してまとめてみます。
出産は医療保険は関係ない?
多くの人が知っている通り、出産というのは病気でも怪我でもないので医療保険に加入していても保険金をもらうことはできません。
とは言っても、国や自治体から補助がもらえるので実際に自分で払うことになるお金はそこまで多くはありません。
出産の時なんて約42万円も補助金がでるので贅沢をしなければほとんどお金はかからないです(うちは個室で妻がフルコース料理とか食べてたので高かったですけど・・・)。
なんだかんだ言っても日本は恵まれているということが分かります。
また、帝王切開などの手術を行った場合には健康保険も適用されますし医療保険の対象にもなります。帝王切開は手術に該当するためです。
普通の出産以外に何かしら行った場合には、保険の適用を確認する必要があります。
退院する時に領収書がもらえたと思いますが、そこに保険適用と保険適用外という欄があるはずです。保険適用の方に点数が書いてあれば保険適用となる手術等をしたことが分かります。
確認するなら保険会社に連絡する
それでは確認するにはどうすればよいのか。
これは簡単なことで、保険会社に電話するだけでOKです。
この時、「証券番号」と「契約者」を聞かれるので保険の証券を見て確認しておきましょう。
電話では吸引分娩だったことを伝えて保険金請求書を送ってもらいましょう。
あれこれ聞かれるかもしれませんが、結論としては母子手帳に「吸引分娩」と記載されていれば問題ありません。
が・・・ここで注意点があります。
帝王切開のように分かりやすい場合にはすんなり請求書を送ってもらえると思いますが、手術の内容によっては上手く説明できずに保険の対象ではないと言われてしまうことがあります。
基本的に、病院で健康保険が適用された場合であれば医療保険の対象であることがほとんどなので、「病院では健康保険が適用されました」と言えば伝わります。
ちなみに、あとで病院に確認がいくので嘘をついてもバレます。しかし、逆に言えば真実なら堂々と言えばいいのです。領収書や診断書があれば証明できますからね。
保険金請求書を送ってもらえることになればあとは待つだけです。
保険会社と電話する時のポイントは2つ。
母子手帳に吸引分娩と記載されていること、病院でもらった診療明細や領収書に保険適用の記載があることです。
必要な書類を揃える
電話して2~3日すると、保険会社から封筒が届きます。
この中には保険金を請求するための色々な書類が入っていますので確認しましょう。それを見ると保険金をもらうのに必要な提出書類が書いてあります。
保険会社によって提出書類が変わることもありますが、吸引分娩の場合は大抵4つです。
順番に見ていきましょう。
保険金請求書
これは保険金を請求するための書類です。
名前や住所、病状や手術名、入院の期間などを記載するものになっています。
病状や手術名には「吸引分娩」と書けば問題ありません。入院期間などは退院までの期間をすべて記載しておけばOKです。
実際にどのくらい保険金がもらえるかは、加入している保険によって色々です。吸引分娩の場合は手術保険金は確実にもらえますし、入院や通院の保険もあるのならそれも対象となります。我が家の場合は、手術保険金と入院保険金が対象となりました。
医療機関等紹介用同意書
保険金がもらえるかもらえないかは、病院への確認が行われたうえで決まります。
そのため、手術の内容や入院の期間などを保険会社が病院に確認する必要があり、その確認の同意書を提出しなければなりません。
まぁ本当に吸引分娩なのであれば確認されようが痛くもかゆくもないので堂々と記入しましょう。
診断書 または 診療明細書 または 領収書
続いて、吸引分娩であったことを証明するための書類を用意しましょう。
これは自分で書いても証明にならないので、診断書を病院で書いてもらいます。
保険会社毎に指定の用紙があるので、これを病院に持っていけばOKです。ちょっと面倒ですが、保険金をもらうためにはしかたありません。
診断書は書いてもらうのに数千円かかることもあるので、そこは注意が必要です。念のため病院に「吸引分娩の分は保険適用だったんですよね?」と確認しておきましょう。
ちなみに、保険会社によっては保険金額が小さい場合(10万円以下等)は領収書などでもOKになることもあります。
この場合には、病院から退院する時に、領収書をもらっていると思いますが、これをコピーして提出するだけなので簡単です。領収書は病院によって形式が色々ですが、○点と書いてあるものです。
保険適用として手術2000点、注射30点、入院料2000点みたいに書いてあれば確実です。
母子手帳のコピー
吸引分娩の場合は、母子手帳のコピーも提出しておくと良いです。
母子手帳には分娩について記載されているページがあり、そこへ病院(産婦人科)の印鑑と吸引分娩の記載があると思います。
これも確かに吸引分娩であることの証明になるのでコピーして用意すると良いです。
保険金はいつどのくらいもらえるのか
書類を郵送したらあとは待つだけです。
書類の記載誤りで保険会社から電話がありましたが、保険会社から病院へ直接確認してもらうことで解決しました。何かあっても余計なことは言わずに病院に聞いてもらった方が良いです。
ほどなくして振込金額の明細が届き、保険金をもらうことができました。
我が家の場合は請求書をポストに入れてから1週間くらいで振り込まれたので意外と支払いまでが早いですね。
実際の保険金がどのくらいもらえるのかは、加入している保険によって色々なので自分の保険を確認する必要があります。
当たり前ですが、日頃から保険料をたくさん払って高い保険をかけている人は保険金もたくさんもらえますし、ケチってる人はあんまりもらえません。
我が家はあまり保険をかけていないので、保険金は手術と入院を合わせて10万円いかないくらいでしたね。それでもかなり助かりました。
保険金はちゃんともらえる?注意しなければならないこと
保険の支払と聞くと、不払い問題云々という言葉が思い出されるかもしれません。
そもそも保険がもらえる対象なのかもよく分からないしどう伝えればいいか不安・・・なんてのもありますしね。
そんな人が注意すべきことをまとめてみます。
病院でもらった書類はとっておこう
基本中の基本ですが、病院でもらった書類はすぐに捨ててはいけません。
最低でも一年くらいは取っておいてください。領収書は色々な「証拠」が書かれているので、宝の山なのです。特に出産は保険適用外なので、何をした時に保険が適用されるのかは素人には分かりにくいです。
でも、領収書の診療明細があれば見る人が見れば一目瞭然です。
恥ずかしがらずに確認しよう
妻も最初は「吸引分娩で保険がおりるか分からないし、電話して保険対象外だったら恥ずかしい」と言って躊躇してました。
確かに「あなたは間違ってます」と言われた時はちょっと恥ずかしいですけどね。
しかし、保険に超詳しい人なんてそうそういません。
というか電話した時に対応する人達もそこまで詳しいわけでもないので、とりあえず電話して請求書を取り寄せればいいのです。
自分の入っている保険で吸引分娩で保険がもらえるのか分からない・・・という人でも、ともかく電話して請求書をもらってください。
とりあえず保険金請求してみよう
最後は、よく分からなくてもとりあえず請求してみるということです。
こんなことを言うと「お金に汚いヤツ」だと思われるかもしれませんが、必要な書類が揃っているならどんどん請求するべきです。
確かに、もし対象外だった場合は電話代と書類を記入する時間と書類のコピー代は無駄になります。たぶん100円くらい損するでしょう。
しかし、保険金がおりれば少なくとも数万円にはなるはずです。
せっかく保険に加入しているんですから、何かあった時はどんどん請求してみるべきです。
まとめ
それではまとめです。
- 出産の時は保険適用の手術をしていないか確認する
- 医療保険の確認は保険会社へ
- 吸引分娩は母子手帳や領収書で確認できる
- 保険金が少ない場合には診断書ではなく領収書でOKな場合もある
- 念の為母子手帳のコピーも添付する
- 保険金は請求してから1週間くらいで振り込まれる
- 病院からもらった書類はすべて取っておく
- 医療保険に加入しているなら遠慮なく電話する
今回は吸引分娩になったことで予定外にお金が入ってきましたが、やはり臨時収入があると嬉しいですね。
みなさんも機会があれば必ず保険金の請求をしてください。