先日子供が産まれたのですが、やっぱり考えてしまうのがお金のことです。
大きなところでいくと学費になるわけですが、自分が子供のころに比べて今は色々なお金がかかるようになったなぁと思います。
その一つがスマホの料金です。
今の子供達は小学生や中学生の時からスマホを持ちますが、毎月の料金を合計すると相当な金額になりますよね。
一応携帯電話会社も学割キャンペーンを毎年やっていますが、もはや焼け石に水のような価格なんですよね。
そんな中で、究極の学割と宣伝しているのが2017年のauの学割です。
目次
auの2017年の学割天国は究極の学割?
最近では格安スマホ(格安SIM)のサービスが普及してきたせいか、大手三社(ドコモ、au、ソフトバンク)もキャンペーンをよくやってますね。
毎年年末年始になると、学生向けの割引キャンペーンが発表されます。
ようは学生はこの時期に携帯電話やスマホの契約をすれば安いですよという話なのですが、毎年内容が異なるので何時からスマホを持たせるかというのは意外と重要なことです。
今年のauの学割は、「学割天国」という名前でキャンペーンを行っています。
「学割天国U18」と「学割天国U25」の2つに分かれていて、文字通り18歳以下向けと25歳以下向けのキャンペーンとなっています。それぞれ内容が違い、U18の方が色々お得な内容となっています(より若い人の方が安いってことです)。
ちなみに、学割という名前ですが学校へ行っていなくても年齢が合致していればキャンペーンへ参加することが可能です。
学割天国U18は通話込みで3GB使えて月々2980円?!
学割天国U18の最大のアピールポイントは、『通話込みでデータ通信が3GB使えて月々2980円(税抜)』というものです。
これだけ聞くとかなり素晴らしいサービスですよね。
実際にどんな料金プランになるのか確認してみましょう。
料金プランの特長
学割天国の料金プランの特長は、通話とネット使用料(LTE NET)とデータ通信がセットとなっているということです。
まずは通話部分ですが、これはスーパーカケホです。5分以内の通話は定額で月々1700円となります。5分を越えると追加料金が発生します。
次にネット使用料ですが、これは月々300円です。
最後にデータ通信が、下記の表の通り使った分だけの支払いになります。比較のために、通常のプランで同等のデータ通信の場合の料金も載せてみます。
使った量 | 料金(学割) | 料金(通常) |
3GBまで | 3390円 | 4200円 |
4GBまで | 4200円 | なし |
5GBまで | 4900円 | 5000円 |
20GBまで | 5500円 | 6000円 |
これを見ると、学割天国は3GBまでのデータ使用料の場合が最も割引料金が大きいということが分かります。というか4~5GBの利用だと通常プランと比べて100円しか安くなりません。
全部合わせると、データ通信3GBだと1700円+300+円+3390円=月々5390円です!
あれ?月々2980円って言ってたのに随分と高い料金ですけど・・・。
auスマートバリューに加入で月々1410円割引
学割天国もauスマートバリューの割引を受けられます。
auスマートバリューというのは、自宅の光回線をau系の会社へ切り替えれば割引が受けられるというサービスです。
学割天国の場合はこれで月々1410円の割引になります。
先ほどの料金プランと合わせると・・・5390円-1410円=3980円になりました!
家族がauに新規加入して月々1000円割引
また、学割天国を契約する子供の家族が新規にauのスマホを契約する場合には、月々1000円割引になります。
「新規」というのがポイントなので、既に家族がauのスマホを使っている場合はダメです。
さっきのスマートバリューとこれを合わせて計算すると・・・3980円-1000円=2980円です!!!
これでようやく月々2980円となるわけですね(相変わらず分かりにくい・・・)。
加入できるのは新たにauと契約する18歳以下で割引は19歳まで
学割天国に加入できるのは、2017年1月13日時点で18歳以下の人が対象です。
また、auと新規契約する人が対象になります。
このため、既にauと契約している人向けというよりは、新たに子供がスマホを持つ人向けでしょうか。
月々2980円を狙う場合の注意点
というわけで、月々2980円とするには色々条件があることが分かりました。
月々2980円を狙う場合には注意点があります。
家族が新規加入(指定のプラン)する必要あり
そもそも子供をauの学割へ加入させるということは、両親は既にauでスマホを使っている可能性が高そうですよね。
それにも関わらず、家族が新規加入しないと月々2980円にならないというのは罠ですよね・・・。
無条件で2980円にしてくれよって感じがします・・・。
両親は現在ドコモやソフトバンクを利用していて、この機会にauに切り替えるようなケースくらいしか考えられません。
月々2980円というのは厳しい条件を乗り越えないと達成できないということです。
電話したりデータ量を使いすぎるとお得ではなくなる
このプランの2つ目の罠は、データ通信の量によって料金が決まると言うことです。
例えば3GBを越えるまで使うと、通常のプランのように速度が遅くなるのではなく料金が上がるのです。
子供でも高校生くらいになると外出先でのスマホ利用時間も長くなるでしょうから、3GBで十分なのかは考える必要がありそうです。
先ほどの料金表を見ると分かる通り、データ使用量が増えると割引が減ってしまうので3GBまでの利用に限ってお得になるということなんですね。
また、通話も5分以内なら定額ですが、5分を越えると追加料金がかかるので注意が必要です。
格安スマホと比較してみる
というわけで、数々の条件を乗り越えればお得である学割天国ですが、格安スマホと比べると料金はどうなのでしょうか。
「学割天国」と、「楽天モバイル」を比較してみましょう。
楽天モバイルでは、学割天国と同様に「5分定額+3GBデータ通信」という組み合わせの契約が可能です。年齢や家族の契約などの条件はなく誰でも契約が可能です。
端末にこだわりがない場合
まずは端末にこだわりがない場合です。
端末にこだわりがない場合は、各社で安い端末を選べば良いと思います。
どこの会社でも0円に近い端末はあるので、端末は0円として月々の料金で比較をしてみます。
プラン | au学割 | 楽天 モバイル |
通話定額 5分 |
1700円 | 850円 |
3GBプラン | 3390円 | 1600円 |
ネット 使用料 |
300円 | 0円 |
auスマート バリュー |
-1410円 | 0円 |
家族の 新規契約 |
-1000円 | 0円 |
合計 | 2980円 | 2450円 |
はい、割引をすべて適用すると楽天モバイルにあと500円まで迫りましたね。
500円の差なら、やっぱり大手の会社と契約したいという人にとってはauの学割は選択肢になりそうです。
端末が「iPhone 7」の場合の比較
続いて端末はiPhone 7の場合です。
高校生や大学生はiPhoneのユーザーが多いようなので、友達と揃えるためにiPhone 7がほしいと言われるかもしれません。
親としては安い機種にしてほしいですが、やむなしと言ったところでしょうか。
iPhone 7 32GBの場合は、auの場合はauで購入できるのでそのまま買うとして、楽天モバイルの場合はApple Storeで購入できるsimフリーのiPhoneを購入することになります。
auから購入する場合は、「毎月割」が適用されると大幅な割引がされるのがポイントです。
au学割 | 楽天 モバイル |
|
本体価格 | 79200円 | 78624円 |
割引合計 | -68400円 | 0円 |
購入価格 | 10800円 | 78624円 |
はい、この通りauの方が端末価格は67824円も安いですね。
毎月の料金は500円高いですが、iPhone 7を使う場合にはauの学割天国を選んだ方が良さそうですね。
もちろん、先ほど書いた学割天国のキャンペーンの条件をすべて満たす必要があるので注意してください。
auの学割天国がオススメなのはこんな人
それではauの学割天国がオススメな人はどんな人でしょうか。
- 自宅の光回線がauの人
- 子供のスマホに合わせて家族が新しくauのスマホを契約できる人
- 子供がデータ通信料を3GBに抑えられる人
- iPhone 7など子供の端末にこだわりがある人
これらの条件に全て当てはまる人ならauの学割天国はオススメです。
逆にこれ以外の人にとっては特別安いわけではないのでオススメはできないです。
素直に「楽天モバイル」などの格安スマホにしましょう。無条件で誰でも安くスマホが使えますよ。
まとめ
それではまとめです。
- auの学割天国は「学割天国U18」と「学割天国U25」の2つ
- 「学割天国U18」は専用のプランで契約するサービス
- 通話は5分以内が定額、データ通信は使った分だけ支払い
- 通常プランと比べて100円~810円お得になる
- auスマートバリューと組み合わせると月々1410円の割引
- 家族が新規にauと契約すると月々1000円の割引
- 加入できるのは18歳以下の人が対象
- 全ての割引条件を満たせば月々2980円でスマホを使える
- 端末にこだわらないなら「楽天モバイル」のような格安スマホにすべき
- iPhone 7などを子供に使わせるなら学割天国がお得なことも
今回の学割天国で、条件が揃えば大手の会社でも格安スマホへ勝つことができるようになりました。
しかし、条件はとても厳しいのでイマイチお得さが感じられません。
もっと子育て世代が助かるような画期的なサービスを期待したいですね。