2015年には総理大臣自らスマホ料金の是正をするよう通信会社へ要請するという事態がありました。
これを受けて、年が明けて各社から2年縛りから解放されるプランが発表されていますが、業界の盟主であるNTTドコモからも発表がありました。
既存の利用者が特に損をするような内容ではないので喜ぶべきことですが、1つ気になることがあるのです。
それは・・・
自分のようなガラケー利用者が恩恵を受けられるのかということです!!!
目次
ドコモから2年縛りがなくなる新料金プランが発表!
2016年4月14日、NTTドコモは2年間の定期契約(いわゆる2年縛り)について新たなプランを発表しました。
これまでの通信会社大手三社の2年定期契約プランでは、最初に契約を始めてから2年経つと自動的に次の2年契約が始まるという仕組みでしたね。
今回発表されたのは、最初の2年に達した時に新たなプランを選べるようになったという話です。
詳細は後で書きますが、どちらにしても利用者にマイナスな話はないので珍しくお得な改定となっています。
新たなプランは、カケホーダイプランの2年契約の更新月に2年縛りなしのプランを選択できるというものです。
2016年6月1日から開始とのことなので、6月以降に2年契約の更新月を迎える人は対象になりますね。
新プランは「フリーコース」と「ずっとドコモ割引コース」の2つがあります。
それぞれ見ていきましょう。
「フリーコース」は2年縛りなしで料金は今までと同じ
「フリーコース」は、これまでのプランの料金のままで自由に解約できるプランです。
つまり、ドコモでスマホなどを使い始めてから2年経てば、その後はいつ解約しても違約金をとられることはないということですね。
しかも、料金は今までの2年毎の定期契約と同じです。
いつでも解約したいと思っている人はこちらのプランにすべきでしょう。
ただ、逆に2年縛りでも良いから今までよりも安くしてほしいという人もいると思います。
そういう人は次の「ずっとドコモ割引コース」にしましょう。
「ずっとドコモ割引コース」は2年縛りはあるけどお得なサービスもあり
「ずっとドコモ割引コース」は、これまでのような2年縛りが続く代わりに割引サービスを受けられるプランです。
既にドコモを利用している人は最初は自動的にこのプランになります。
その名の通り、ドコモとの契約年数が増えれば増えるほど毎月の料金が割引されますが、これは前からあった割引です。
しかし、今回のタイミングで割引額が増えたり契約年数が短くても割引が受けられるようになりました。
また、2年毎にdポイントを3000ポイントもらうことができます。
注意点としては、2年毎の境目のタイミング以外で解約をすることになった場合には従来通り解約金が発生するということです。
特に解約するつもりはなくドコモを使い続けるのであれば「ずっとドコモ割引コース」を選択すべきでしょう。
具体的な利用イメージ
ということで、2年縛りをなくすか割引やdポイントをとるかという選択が生まれたということになります。
具体的に6月1日以降はどんな風になるのかをシミュレーションしてみましょう。
新しくドコモを契約する人のパターンと、既にドコモを利用している人のパターンで見てみます。
今からドコモを契約する人の場合
今からドコモを契約する場合は、最初の2年間は「フリーコース」を選ぶことはできません。
つまり、最初の2年間は途中で解約すると解約金を払う必要があるので注意です。
それから2年が経過すると「フリーコース」を選べるようになります。
契約から2年経った時に「フリーコース」にするか「ずっとドコモ割引コース」にするかを考えましょう。
既にドコモを3年4ヶ月使っている人の場合
次に、ドコモを3年4か月つかっている既存の利用者の場合です。
既にドコモを利用しているため、2016年6月1日から自動的に「ずっとドコモ割引コース」に移行します。
3年4ヶ月ということは、最初の2年契約が一回終わって、次の2年契約が1年4か月目になっているということです。
現在の2年契約が満期になるのは8か月後ということになります。
8か月後(4年0か月)になると、ドコモショップなどで手続きすることで「フリーコース」を選ぶことができるようになります。
特に何も手続きをしない場合はそのまま「ずっとドコモ割引コース」になります。
また、6年0か月や8年0か月など2問更新のタイミングでまた「フリーコース」に変更するかを選ぶことができます。
ガラケーはどうなるのか?
それではいよいよ本題です。
ガラケーの場合はどうなるでしょうか?
結論からいくと、ガラケーの利用者がお得になるのかは現在契約しているプランによって変わります。
前提として、2016年現在のドコモのガラケーの料金プランは2種類あります。
1つ目は「FOMA料金プラン」で、2つ目が「カケホーダイプラン」です。
それぞれ見ていきましょう。
FOMA料金プランの場合
まずは昔からあるFOMA料金プランです。
いわゆる「タイプSSバリュー」みたいな名前のプランです。月額基本料が基本料金と無料通話分で構成されているのが特徴ですね。
FOMA料金プランも、ひとりでも割50・ファミ割MAX50という2年縛りで半額になるサービスがあり、ほとんどの人がこれで契約しているはずです。
しかし・・・
今回追加された「フリーコース」はFOMA新料金プランは対象外です。
つまり、FOMA料金プランを使っている人には今回の新料金プランの話は一切関係がないということです。
カケホーダイプランの場合
続いてカケホーダイプランです。
これは比較的新しいプランで、いわゆる電話し放題のプランになります。
カケホーダイプランは月額3700円で、2年契約だと2200円なので大半の人が2年契約しているはずです。
この場合は、今回の「フリーコース」を使うことで2年1か月目からは解約金なしで解約することができるようになります。2年縛りが嫌な人は選択の余地ありです。
ガラケーでカケホーダイを使っている場合には選択肢が広がったと言えますね。
ガラケー利用者にあまり影響はない
ということで、今回の「フリーコース」が関係あるのはカケホーダイプランを使っている場合です。
しかし、ガラケーでカケホーダイプランにしている人はあまりいないのではないかと思います。
カケホーダイプランというのは、データパックとセットで契約する前提になります。このため月額料金はスマホと変わらない6000円に達してしまうのです。
そもそもデータ通信するのであればスマホの方が使い勝手は良いですし、料金もスマホ並になるなら経済的にもスマホの方が良いです。
今回の「フリーコース」の新設は実質的にスマホ利用者向けということになるのです。
ガラケーを使っている身としては悲しいことですが、もはやガラケー利用者はお客さんと見られてないのかもしれませんね。
まとめ
それではまとめです。
- ドコモから2年縛りなしの「フリーコース」が発表
- 「フリーコース」は料金は据え置きで2年縛りはなし
- 2年契約の更新月に「フリーコース」への切り替えが可能
- ガラケーのFOMA料金プランは「フリーコース」は適用外
- ガラケー利用者には実質影響なし
今回の発表は、2年縛りをやめたい人もあまり抵抗なくプラン変更をすることができ、2年縛りでも構わない人はさらに割引があるというお得なものでした。
しかし、残念ながらガラケー利用者にはほとんど関係なしという悲しい結果に・・・。
やはり時代はスマホなんですかね~。