2016年7月は住宅ローン市場にとっては記念すべき月ではないでしょうか。
今年に入って低下を続けていた全期間固定の住宅ローンであるフラット35の金利が1%を下回りました!
変動じゃなくて全期間固定で1%以下ですよ?
ちょっともう意味が分からないレベルです。
これは今から家を買う人はラッキーですね。
目次
2016年7月の35年固定金利は史上最低の0.93%!
昨日発表された2016年7月のフラット35の金利は下記の通りです。
- 15~20年:0.85(借入9割以下)
- 21~35年:0.93(借入9割以下)
注目すべきは35年固定で0.93%という部分でしょう。
数年前までは変動金利が1%を切っているだけで驚きでしたが、時代は変わりましたね。
全期間固定で1%を切るなんて想像もできませんでしたが、これは夢でも訓練でもありません。
アベノミクスだからこれからは金利が上がるとかほざいてた住宅ローン専門家がたくさんいましたが、むしろ激烈に下がりましたよ・・・専門家なんて1ミリも信用できません。
まぁ金融の世界だと専門家なんて素人を落とし穴に落とすのが仕事なので信用する方が間違ってると思いますけどね。
とにもかくにも、庶民にとっては住宅ローンの低下は嬉しい限りです。
マイナス金利に加えてEU離脱問題でリスク回避が進んでいる
そもそも、何故これほど金利が下がっているのでしょうか。
まずは2016年から始まったマイナス金利です。これはもうみんな知ってますよね。
そして最近はイギリスのEU離脱で市場が不安定になり、実際に離脱派が勝ってしまったので一段とリスク回避が進んでいます。
リスク回避とさらっと書きましたが、ようは株価や金利がどんどん下がっているということです。
この問題は短期間では解決しないので、しばらくはリスク回避が続きそうですね。
日本はもちろんアメリカの金利が過去最低を更新中
日本はマイナス金利まで下がっているので分かりやすいのですが、実はアメリカの金利も過去最低を更新しました。
日本はここ20年くらい過去最低を更新し続けているので驚きはありませんが、アメリカが過去最低を更新するというのは滅多にないタイミングなので、今は世界経済的に見ると大チャンスと言えるでしょう。
株や為替で大損した人も多いようですが、これからローンを契約しようとしている人にとっては良いタイミングです。
1%以下の金利で35年間もローンを組めるなんて夢みたいな話ですからね。
この機を逃す手はありません。
低金利の今だからこそ全期間固定がおすすめ
さて、現在の低金利において変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきなのでしょうか。
個人的には変動の方がオススメなのですが、ここまで固定金利が下がってくると固定金利も検討に入ってきます。
これは何故かと言うと、変動金利と固定金利の差がとても少なくなっているからです。
下記の表を見るとよく分かるのですが・・・
2011年7月 | 2016年7月 | 5年間の差 | |
変動金利 (住信SBI) |
0.875 | 0.497 | -0.378 |
フラット35 | 2.39 | 0.93 | -1.46 |
変動と固定の差 | 1.515 | 0.433 | - |
ご覧の通り、この5年間で比較をすると変動金利は0.4%くらいしか下がっていませんが、フラット35は1.5%くらい下がっています。
つまり、今のフラット35は物凄いスピードで値下がりしている状態なのです。
変動と固定の差を見ると5年前は1.5%もあったのに現在は0.4%しかありません。
考え方は色々ありますが、長期固定のローンを組むタイミングとして今はとてもオススメです。
住宅ローンを借り換えない人は大損ってレベルじゃない
ここまで金利が下がると、もう借り換えしてない人なんていないんじゃないかと思いますが、この状況で借り換えしないで返済するというのは大損ってレベルじゃありません。
今すぐ申し込んだ方が良いレベル。
簡単に試算してみましょうか。
例えば住宅ローンを10年前(金利2.39%)に組んで残り30年で2500万円残ってるとしましょう。
この人はそのまま返済すると完済までに合計で3500万円くらい払うことになります。
これを今借り換えて金利が0.93%になると・・・合計で2900万円くらい払うことになります。手数料が30万円くらいです。
はい、数時間の手続きで600万円の節約ですよ。
毎日スーパーで安売りを狙うとかするくらいなら、さっさと借り換えましょう。
手続きをするのは少し面倒ですが、そのために数百万円捨てるんですかって話です。
フラット35を契約するのにおすすめの金融機関
フラット35を契約する場合、手数料だけ見ると「優良住宅ローン」が一番です。
一方で、総合的に見ると「住信SBIネット銀行のフラット35」をオススメします。
手数料は1.0%なので最安値とは言えませんが、それ以上に大きなメリットがあります。
それは、病気で働けなくなった時に、ローンの支払いがなくなるオプションがあることです(料金は3000万円ローンの時で約16万円)。
フラット35の他の銀行で三大疾病保障をつけると108万円も払う必要があります。
つまり、「住信SBIネット銀行のフラット35」だと100万円近くお得になると言うことです。また、普通にがん保険や医療保険に入る要理も圧倒的に安いです。
これだけの差があると「住信SBIネット銀行のフラット35」をオススメするしかないわけですね。
まとめ
それではまとめです。
- フラット35の金利がついに1%割れに!
- 低金利はもうしばらく続きそう
- 今ならどんな人でも借り換えて節約できるチャンス
- フラット35なら「住信SBIネット銀行のフラット35」がおすすめ
最近は毎月のように金利が下がるので、あえて記事を書いて追いかける必要もないと思っていたのですが、さすがに全期間固定で1%を切る水準と言うのは記念すべきタイミングです。
今年家を買おうと思ってた人は幸運ですね。