このサイトでも何度も扱っていますが、2015年あたりからMVNOが話題です。
格安SIMとか格安スマホとか色々な呼ばれ方をしていますが、巷では格安スマホという言葉が浸透してますかね。
どうしてこんなにも話題になるのか?
その特徴は・・・とにかく安いということです!!まさに庶民の味方!!
でも、いざ契約するとなると気になることは色々ありますよね。
今回は、これまでよく知らなかったけど格安スマホなどに興味がある人向けの記事です。
目次
そもそもMVNOとか格安SIMとか格安スマホって?
色んな呼び方をされている格安系のサービスですが、そもそも何者なのかを理解しておきましょう。
MVNOというのは、大手の携帯電話会社(NTTドコモなど)から携帯電話の電波を借りて、それを提供しているサービスを行っている会社を指しています。
厳密には色々細かい種類があるんですが、基本的にはこんな理解でOKです。
格安SIMも格安スマホもこのMVNOというものを利用して運営されているサービスになっています。
SIMというのは、ガラケーとかスマホの本体の中に入っている通信機器のことで、SIMのおかげで電波を受信して通話したりネットをしたりできるのです。
このSIMというのはドコモでもソフトバンクでも同じように本体に入っていますが、MVNO会社のSIMのことを格安SIMと呼んでいます。
そしてこの格安SIMを搭載したスマホを格安スマホと呼んでいます。
ドコモやソフトバンクよりもかなり安いので格安と呼ばれているというわけです。
ドコモから電波を借りて運営されているスマホのサービスのことをMVNOとか格安スマホと呼んでいると覚えておきましょう。
めっちゃ安いのには理由あり?
さて、テレビのCMとか雑誌とかネットで見ていると、とにかく安いって宣伝がされてますよね。
このサイトでも大手との料金比較を何度もしていますが、確かに安いです。
・・・と言っても、こんな得体のしれないサイトの情報は信じられないかもしれないので、ちゃんと調査している会社のデータで見てみましょうか。
MM総研の「スマートフォン契約数および端末別の月額利用料金・通信量(2015年3月)」によれば、2015年3月の時点での1人当たりの月額支払料金は下記のようです。
- ガラケー:2739円
- 大手のスマホ:6342円
- 格安スマホ(通話なし):1199円
- 格安スマホ(通話あり):3379円
平均値なので人によって上下のブレはあると思いますが、確かに通話ありでも半額くらいなので激安ですね。
2016年2月の現在では、格安系の会社はさらに値下がりしているので、もっと差が開いていると思います。
ドコモから電波を借りてサービスをしているということは、ドコモと同じような料金であるはずなのに、どうして安いのでしょうか?
その理由を見ていきましょう。
人件費が安い
ドコモやauやソフトバンクは全国色々なところにお店がありますよね。
あのお店で働いている人の給料はどこからでているのでしょうか?
それはあなたが払っている毎月の料金からです。
全国に物凄い数のお店がありますので、これを維持するためのお金は相当なものです。
一方、格安系の会社は対面の店舗はあんまりないので、人件費が圧倒的に少ないのです。
その分だけ毎月の料金がとても安くできるということなんです。
でも、いつもお世話になっているショップだったらないと困りますよね。
それではみなさんが携帯のお店にいくのって年に何回あるのでしょうか?
僕なんかは機種変更する時にしかいかないので数年に一回です。
数年に一回しかいかないお店のために毎月何千円も払う必要あるの?
と思ったので僕は格安系の会社に乗り換えました。
逆に何度もお店に足を運ぶようなタイプの人はお店がある大手の方が安心だと思います。
大手三社は物凄く儲かっている
ところで、ドコモやauやソフトバンクの業績って知っていますか?
ようはスマホ事業ってどんだけ儲かってるんでしょうか。
ここ数年だと5000~9000億円くらいの利益ですね。
売上じゃなくて利益がですよ?
そうです。
別に格安スマホが安いんじゃないんです。
大手が高すぎるだけなんですね。だから物凄く儲かってます。
なのでそもそも安くできるはずなんです、でも今の料金で契約して毎月お金を払ってくれる人がいるので値下げはされません。
高い高いと文句を言いながらもみなさんが大手と契約しているおかげでウハウハでしょうね。
電波が悪かったりしないの?
さて、安さの理由は分かりましたが、それでも安いと何かデメリットがあるのか心配ですよね。
例えば繋がりやすさはどうでしょうか。
もしもの時に電話が繋がらなかったら困りますし、昔のケータイみたいに地方では使えませんじゃ話になりません。
安心してください、回線はドコモですよ
はい、格安系の会社の回線はドコモから借りているものなんです。
だから品質は折り紙つきです。
山奥でもちゃんと繋がるので問題なく使うことができます。
安いけどLINEとかアプリはちゃんと使えるの?
大丈夫です!
LINEも使えるしバズドラもできるし普通のネットもできます。
確かに昔の格安スマホは性能が低かったのでゲームとかすると動かなかったりしたんです。
でも、最近は格安系の会社で扱っている端末でも性能が良い機種がたくさん出てきました。普通の人が日常生活で使う分にはなんの不自由もありません。
また、格安SIMはXpeiraやiPhoneで使用することもできるので、回線の契約を行って端末は自分で買うこともできます。
ちなみに、これまでドコモのスマホを使っていた方の場合は、今使っているスマホをそのまま使うことも可能です。ゲームのデータなどもそのままです。
で、データ通信は何Gあるの?少ないから安いんじゃ・・・
スマホを使う時に気になるのはデータの通信料ですよね。
これは大手を使っていても同じことですが、格安系のサービスを使っても同じようにプランを選ぶことになります。
例えば、ドコモでデータ通信料5GBのプランのデータMパックだと月額5000円です(通話部分はとりあえず置いておきます)。
格安系だと5GBでいくらだと思いますか?
DMMモバイルだとデータ通信料5GBのプランだと850円です。
850円ですよ?
同じデータ量なのに5000円と850円。
なんで5000円払っちゃう人がいるのか信じがたいレベルですよね・・・。
スマホはどこで買えばいいの?
大手のドコモやソフトバンクなどでは、スマホの本体と回線はセットで契約をする仕組みになっています。
そして数年後とかに機種変更をしていくような形ですね。
しかし、格安スマホや格安SIMのサービスでは、スマホと回線は別々に契約することになります。回線だけ契約をしてスマホは別に買うことも可能です。
例えば、ほとんどの格安SIMのサービスでは、ドコモのスマホをそのまま使用することができます。つまり、格安に乗り換える時に新しいスマホを買う必要はありません。
もちろん、回線を契約する時に一緒にスマホの端末を買うこともできます。
スマホはAmazonで個別に買うこともできますが、特にこだわりがなければ今までのスマホを使うかセットで買うのがオススメです。
2年縛りとかあるの?
大手の2年縛りってウザイですよね~
契約してすぐ解約ってのはさすがに酷いと思いますが、長いこと契約してるのに決められた時しか解約できないってあり得ませんよ。
格安系のサービスは解約のルールは色々です。
大抵は2年縛りではなく最低利用期間というものが定められています。最低でも3か月使わないと解約料がとられるようなイメージです。2年縛りと違って、4カ月以降はいつ解約しても解約料はないので良心的だと思います。
大手でも、せめて5年も使ったら自由に解約させてくれよ・・・って思いますよね。
ある程度自由に会社を変えられるのは格安系のサービスの良いところです。
LINEより電話の方が好きなんだけど大丈夫?
はい、電話することが多いってことですね?
それはヤバいです。
格安系のサービスは電話はかけ放題ではないプランが多いです。
格安スマホを検討する場合に一番注意が必要なのは、「自分がたくさん電話するかどうか」です。毎月2時間とか3時間とか電話する場合は注意です。
LINEとかメールなんて使わん!電話が命じゃ!
という人はドコモやauやソフトバンクで我慢するしかありません。高くても諦めてください。
ただ、それでもどうしても料金を安くしたい・・・という人は、ガラケーとスマホorタブレットを2台持つという選択肢もあります。
電話はガラケーでかけ放題、ネットやアプリは格安スマホにすることで節約できます。
【参考】>>スマホよりもガラケー&タブレット2台持ちがおすすめな理由
格安系会社の選び方!とにかくスピード感を見よう
格安SIMや格安スマホの業界は、ここ数年で一気に成長しています。
このため、色々な会社が次々と新しいサービスを始めたり、値下げ合戦をしていたりします。
3社揃って似たような料金でお茶を濁している大手とは決定的に違うのです。
もちろん、格安系の会社でも新しいサービスへの適応度は異なりますので、競争している会社と契約するべきです。
他社の料金が安くなったら追随して安くしたり、他社が新しいサービスを始めたら自分のところも始めるというようなスピード感があると良いですね。
格安SIMや格安スマホを選ぶ時には、進化し続けている会社を選びましょう。
そうしないと、契約した時点では一番でも気付いたら周回遅れになる可能性があります。
おすすめの格安系会社
先ほど書いた通り、この業界は物凄い勢いで進化していますので、おすすめの会社はすぐに変わってしまうのです。
ここでは、他の会社のサービスに合わせて値下げしたり、設備投資を続けている会社を紹介します。
DMMモバイル
まずはDMMモバイルです。
DMMモバイルは格安系の会社の中でも特に安いですが、他社が安い料金のプランを始めるとそれに追随して値下げしてくれます。
つまり、DMMモバイルを使っていれば勝手に料金が値下げされていくわけなのです。
「毎月の料金安くならないかなー」
という願望が現実に変わります。
回線もドコモの回線を使っているのである程度の品質はあります。
ただ、やはり本家と比べると速度が遅い時間は多いです。そこは安いので我慢するしかありません。
多少のことは目を瞑るけどとにかく料金を抑えたい人にはDMMモバイルが特におすすめの会社です。
IIJmio
品質を重視する人にはIIJmioがおすすめです。
IIJというのは、日本のインターネット創世記からあるプロバイダであり、スマホ事業としては後発ながらもインターネット企業としては老舗中の老舗です。
こうした会社なので回線の品質には力をいれているようで、混雑しないように色々な対応をしているようで格安系のサービスの中では安定して高速な通信ができると言われています。
会社としての規模も大きいので信頼性という意味でも安心ですね。
まとめ
それではまとめです。
- MVNOや格安○○はドコモから回線を借りている会社
- 安いのではなく、大手が高いだけ
- 電波はドコモを借りているから良好
- アプリは大手と同じように使える
- データ通信料も安くて色々選べる
- スマホはセットでも買えるしAmazonとかでも買える
- 今までもスマホを流用もできる
- 2年縛りはないが、最低利用期間はある
- LINEやメールよりも通話がメインの人には向かない
- 節約におすすめの会社はDMMモバイル
最近は乗り換える人も増えてきているようなので、じっくり調べて検討してみてください。