定期的に新たなサービスや新たな料金プランが展開される携帯電話ですが、2016年の最初のニュースはソフトバンクからでした。
そのニュースとは、これまでの料金プランよりも安い新たなプランを始めるというものです。
ここ数年では携帯電話はスマートフォンとして日常生活に欠かせないものになりつつあります。
そんな我々消費者にとっては安いプランはとても嬉しい話題ですが、どのくらい安いものなのかを見ていきましょう。
昨年話題になった格安スマホとも比較してみます。
目次
スマホ料金の値下げは安倍首相からの指示?!
わりと大きなニュースになったので知ってる人もいると思いますが、2015年9月11日の経済財政諮問会議で安倍首相は「携帯料金の家計の負担軽減は大きな課題だ」と発言しました。
これを受けて担当の大臣は早速対応に着手、値下げ議論が始まったのです。
今や1人1台のスマホ料金は家計に占める割合がとても高いので、負担を減らしたいという意図があるようですね。
とは言え、総理大臣が指示して値下げさせるというのは如何なものかというのも話題になりましたね。
まぁ、利用する側からすると細かいことはいいから安くなるなら歓迎ですよね。
年が明けてまずはソフトバンクが安いプランを発表しました。
ソフトバンクが1GBで2900円のデータプランを発表
ソフトバンクは、「データ定額パック・小容量(1)」を、2016年4月から提供すると発表されました。
このデータプランは月額2900円で1GBのデータ通信を利用できるというものです。この1GBプランは「スマ放題」と「スマ放題ライト」と組み合わせて契約することができます。
これまで一番安かったデータプランは月額3500円で2GBだったので、それよりも安くて容量が少ないプランができたことになります。
つまり、値下げというよりは単に選択肢が増えただけと言えます。
具体的に料金を見てみましょう。
これまでのプランと比較してみる
それではこれまでのプランと比較してみましょう。
ソフトバンクの場合は「ホワイトプラン」を軸にするか「スマ放題」を軸にするかで契約形態が変わります。今回の新プランは「スマ放題」にしないと選べないので、これを起点に考えます。
これまでのプランでなるべく安い料金にする場合は下記の組み合わせとなります。
まずは「スマ放題&データ2GB」の組み合わせ。
- 基本料金:2700円(2年契約必須)
- S!ベーシックパック:300円
- データパック2GB:3500円
これで毎月6500円で「通話し放題&2GBの通信」となります。
次に「スマ放題ライト&データ5GB」の組み合わせ。
- 基本料金:1700円(2年契約必須)
- S!ベーシックパック:300円
- データパック5GB:5000円
これで毎月7000円で「5分間通話し放題&5GBの通信」となります。スマ放題ライトだと、2GBプランを選べないのでライトなのに高くなるという謎事象になるんですよね・・・。
それではいよいよ新しい1GBプランです。
1GBプランは「スマ放題」にも「スマ放題ライト」にも組み合わせられます。
つまり・・・
- 基本料金:2700円(2年契約必須)
- S!ベーシックパック:300円
- データパック1GB:2900円
これで毎月5900円で「通話し放題&1GBの通信」となります。
- 基本料金:1700円(2年契約必須)
- S!ベーシックパック:300円
- データパック1GB:2900円
これで毎月4900円で「5分間通話し放題&1GBの通信」となります。
比較すると・・・
スマ放題派は-600円、スマ放題ライト派は-2100円となります。
ただし、データ通信料は1GBになっているので、ネットしまくりな人は注意です。元々あまりデータ通信をしていない人はプランを変更すれば確実に安くなりますね。
1GBってどのくらいのデータ量?
今回のプランはデータ通信料が1GBです。1GBはどのくらい通信できるのでしょうか。
普段スマホをどんな風にを使っているのかによりますが、例えば僕の場合だとこんな使い方をしています。
- よく使うアプリはLINEとゲーム
- 通勤電車で往復60分はスマホを使用
- 会社の昼休みに30分くらいスマホを使用
- 自宅では光回線のWifiを使っている
- 外出先ではYoutubeなどの動画は見ない
これでここ半年は毎月0.6GB~0.8GBの使用量です。外出先で使っているのは通勤の60分と休み時間の30分合わせて90分ってとこですね。
厳密に知りたい人は自分のデータ通信量を確認してみましょう。ドコモでもauでもソフトバンクでも会員サイトで確認することができます。
自宅に光回線などを引いておらず、Wifiを使わずに常にモバイル通信をしている人は1GBはかなり厳しいです。
逆に、自宅に光回線があって家ではWifiを使っている人は、外出先で動画を見たりしなければ1GBでもなんとかなると思います。
同じソフトバンクのY!mobileと比較してみる
ところで、ソフトバンクと言えばワイモバイルという携帯電話サービスも運営しています。
同じソフトバンクのサービスでも、ワイモバイルのブランドは料金が抑えられているサービスですが、今回のソフトバンクの1GBプランと比較するとどうなるのでしょうか。
実はワイモバイルでは今回の1GBプランと似たようなプランが既にあります。
それは「スマホプランS」というサービスです。
- 10分間通話し放題を300回利用可能
- データ通信料は1GB
- 料金は月額3980円(最初の2年は2980円)
データ通信1GBというのは同じで、通話し放題が10分間あるのでこちらの方が充実してます。そして料金も3980円なので920円も安いです。
どうせ同じソフトバンクにするのなら、ワイモバイルの「スマホプランS」にした方が安いということですね。
格安スマホ(格安SIM)と比較してみる
続いて格安スマホ(格安SIM)とも比べてみましょう。
DMMモバイルは通話機能+データ通信1GBで月額1260円です。さっきまでとはケタ違いの安さです。
ただし、通話は30秒あたり20円かかります。
ただ、 料金が安いだけあって混雑している場所だとネットに繋がりにくいことがあります。
例えば東京都内の地下鉄や地獄の満員電車などでは大手三社と比べるとかなり繋がりにくく、「遅いなぁ・・・」って体感できるほどです。
具体的に比較してみましょう。
ソフトバンクの「スマ放題ライト」の場合は、毎月4900円で「5分間通話し放題&1GBの通信」です。5分以上は通話20円/30秒かかります。
ソフトバンクの「スマ放題」の場合は、毎月5900円で「通話し放題&1GBの通信」となります。
DMMモバイルの場合は、毎月1260円で「通話20円/30秒&1GBの通信」です。
ということは、毎月どのくらい通話するかによってどちらがお得かが決まります。
例えば月に4回、5分間通話をする場合だと・・・
ソフトバンクは4900円+0円、DMMモバイルは1260円+800円=2060円です。DMMモバイルが2840円安いですね。
月に1回、30分通話する場合だと・・・
ソフトバンクは5900円、DMMモバイルは1260円+1200円=2460円です。DMMモバイルが3440円安いですね。
月に1回、60分通話する場合だと・・・
ソフトバンクは5900円、DMMモバイルは1260円+2400円=3660円です。DMMモバイルが2240円安いですね。
月に2回、60分通話する場合だと・・・
ソフトバンクは5900円、DMMモバイルは1260円+4800円=6060円です。ソフトバンクが160円安いですね。
長電話するタイプの場合は格安スマホではなくソフトバンクを選ぶべきということですね。
逆に、連絡手段はメールとLINEで問題なし、電話はたまに使うだけって人は格安スマホにすべきです。
低く見積もって毎月2000円安くなるということは、年間24000円、30年使うとしたら720000円の差になります。本当に節約したいなら面倒くさがらずに手続きしましょう。
とりあえずDMMモバイルを確認してみましょう。
どんな人にオススメなの?
ということで色々な比較をしてみましたが、最後にざっくりどんな人にオススメなのかをまとめます。
ブランドや品質にこだわるか、料金にこだわるか、利用頻度はどのくらいかによって簡単に表にまとめてみました。
料金の 安さ重視 |
ブランドや 品質重視 |
|
電話多 データ多 |
ドコモ au ソフトバンク (カケホーダイ) |
ドコモ au ソフトバンク (カケホーダイ) |
電話多 データ少 |
ドコモ au ソフトバンク (カケホーダイ) |
ドコモ au ソフトバンク (カケホーダイ) |
電話少 データ多 |
格安スマホ | ワイモバイル |
電話少 データ少 |
格安スマホ | ワイモバイル ソフトバンク (1GBプラン) |
まず、 毎日とにかく電話しまくる人は大手三社のカケホーダイにするしかありません。
電話はあんまりせずにメールやLINEが多い人は料金の安さをとるかブランドや品質をとるかです。
とにかく安くしたいならDMMモバイルなどの格安スマホ、ブランドや品質をとるならソフトバンクの1GBプランやワイモバイルですね。
つまり、今回新設された1GBプランというのは、電話はたくさんするけどデータ通信はあまりせずに大手のブランドを望む人向けということです。
お金を払ってでも大手の方が安心という人もいるので、ここからは好みの問題です。
ブランドに価値を感じる人もいることは事実ですからね。
ちなみに、僕の場合は余計なお金を払いたくないのでDMMモバイルを推します。
だって30年スマホ使うとしたら合計で数十万~百万円余計に払うんですよ?
そこまでの大金を払って大手と契約する価値はないと思っています。
ケータイやスマホは何十年も使うものですから、毎月の支払はとても重要です。合計したら物凄い金額の差がつくんです。みんなその辺の感覚が麻痺しちゃってると思うんですよね。
まとめ
それではまとめです。
- ソフトバンクが1GBで2900円のデータプランを発表
- 現在と比べると600~2100円安くなる
- 同じソフトバンクならワイモバイルの方がさらに920円安い
- DMMモバイルなら最大3640円安い
- 通話が多くてデータ通信しない人向けのプラン
ドコモやもauも似たような料金プランを用意してくると思いますが、もう少し衝撃のサービスを提供してほしいものですね。