巷で話題のふるさと納税、本当に庶民には嬉しい制度ですよね。
賛否両論はあるものの、庶民にとっては自分がお得ならOKというのが本音でしょう。2015年からは限度額も2倍になり、収入の少ない若者もある程度の恩恵を受けられます。
もちろん新入社員も・・・と言いたいところですが、ふるさと納税は住民税が返還される仕組みですです。初年度は住民税を納めない新卒の新入社員は利用できるのでしょうか?
せっかく寄付してもお金が戻ってこないなら意味がないですよね。
新入社員のふるさと納税はどうなっているのでしょうか?
ふるさと納税とは
このページを読んでいる人は大なり小なり”ふるさと納税”について知っていると思いますが、一応おさらいしておきましょう。
仕事をして給料をもらっている人の場合、多くの人は税金を納めていると思います。税金を払う先は自分の住んでいる自治体になります。
サラリーマンだと会社が手続きをしているので自分では何もしなくて平気ですが、給与明細を見ると税金を払ったことが書かれているはずです。
ふるさと納税というのは、この税金の中の「住民税」を自分の住んでいる自治体ではなく自由に好きな自治体へ納めるという仕組みです。納めた金額に応じて、自治体からお礼のプレゼントがもらえます。
しかも、納めた「住民税」の一部が還元されるというのがお得なポイントなのです。
ようは払った税金が戻ってくるお得な仕組みということで、話題になっているんですね。
詳細は下記のページを見てみてください。
【参考】>>激安!ふるさと納税で1475円でお米35キロを手に入れる
【参考】>>2015年のふるさと納税は確定申告が不要!上限の限度額も2倍!
新入社員は住民税を納めないけど・・・
さて、払った住民税が戻ってくる仕組みということですが、住民税は仕事を始めた2年目から納めていきます。
ということは、会社に入ったばかりの新入社員の場合はふるさと納税はできないのでしょうか?
結論からいくと、新入社員でもふるさと納税はできますし、住民税の還元もあります。
どういうことか説明していきましょう。
そもそもふるさと納税とは、「ある年に実施すると翌年の住民税から寄付金額に応じて税金の減額(控除)がある」という仕組みです。
一方で、住民税というのは昨年の収入に合わせて納める金額が決まる仕組みです。このため新入社員の場合は昨年は学生なので住民税がないということなんです。
つまり、新入社員の年にふるさと納税をすると、住民税が減額されるのは翌年ですし、住民税を納めるのも翌年からなので、特に問題なく住民税の減額があるということになります。
具体的にいきましょう。
2015年4月に会社に入った新入社員のAくんは、2015年10月にふるさと納税2万円を実施しました。新人なのでまだ住民税は納めていません。
翌年の2016年6月になると、2015年の収入を元にした住民税を払うことになります。この時には、2015年に実施していたふるさと納税2万円が考慮された住民税の支払いになります。
つまり、新入社員で住民税を納めていなくても特に気にせずにふるさと納税をやれば良いってことです。
せっかくのお得な仕組みなので忘れずにやってみましょう。
新入社員はどのくらいお得になるの?
それでは新入社員の場合はどのくらいお得になるのでしょうか?
基本的にふるさと納税は、たくさん住民税を払っているほどお得になる仕組みです。新入社員でもこの仕組みは変わりません。あくまで納めている税金の金額で決まります。
結果的に、給料が少なくて税金も少ない新入社員はお得額も少ないです。
独身で子供がいない場合の簡単な目安は下記の通りです。
年収(額面) | 寄付上限目安 | 住民税の減額 |
200万 | 15000円 | 13000円 |
300万 | 28000円 | 26000円 |
400万 | 43000円 | 41000円 |
500万 | 61000円 | 59000円 |
年収というはのは税金が引かれた後の手取りではなく額面の金額になります。
この年収に応じて、寄付金の上限が決定するので、だいたいの目安を表にしています。
この寄付金から2000円を引いたものが、住民税の減額分です。
つまり、年収400万円の人の場合は、43000円の寄付をして41000円還元されるイメージです。自腹は2000円ってことになります。
ちなみに40000円の寄付だとお米80キロがもらえますから、年間のお米台は2000円になっちゃいますね。
新入社員におすすめな寄付先(自治体)
最後にふるさと納税する寄付先を紹介します。
寄付先を選ぶ時のポイントから具体的な自治体までお伝えします。
まずはポイントからいきましょう。
1人暮らしなら賞味期限内に1人で食べきれるものを
ふるさと納税でもらえるものは色々ありますが、食べ物をプレゼントしている自治体が多いです。
1万円の寄付でもお肉やお米がたくさんもらえるのでとてもお得なのですが、食べ物は賞味期限があることを忘れてはいけません。
例えば、1人暮らしでお米20キロをもらってしまうと食べるのに時間がかかります。せっかく美味しいお米をもらっても日が経って劣化してしまうでしょう。
冷凍食品など保存がきくものは使いやすい
たくさんもらってしまうと食べるのが大変ですが、冷凍食品など保存のきくものであれば保存しやすくて使いやすいです。
例えば冷凍の和牛ハンバーグやレトルトカレーなどが当てはまります。
仕事で帰りが遅くなった時でも、その辺のスーパーに売っているレトルトカレーを食べるくらいなら、ふるさと納税でもらえる高級レトルトカレーを食べた方が嬉しいですよね。
宿泊券やお買物券も使いやすい
ふるさと納税のプレゼントには、各自治体の地域で使える宿泊券やお買物券もあります。
例えば旅行で行きたい場所がある時には、行き先の自治体へふるさと納税をしてお買い物券を手に入れてお土産を買う・・・なんて使い方もできます。
こうしたチケット的なものは食べ物のように腐ったりはしないのでとても便利です。
おすすめ自治体
最後におすすめの自治体です。
新入社員のみなさんにオススメなのは「静岡県焼津市」です。
この自治体ではウナギをプレゼントとしてもらうことができます。国産のウナギは高いので簡単には買えませんが、ふるさと納税ならお得に食べることができます。
レンジで暖めてご飯の上にのせるだけで美味しい夕飯になるので、慣れない仕事で疲れて帰ってきた新人にはうってつけでしょう。
しかもウナギは栄養も満点なので疲れもとれること間違いなしです。
【参考】>>土用の丑の日に!ふるさと納税で焼津市の鰻(うなぎ)をゲット!
ちなみに、僕が独断と偏見によって作成したランキングもあります。
ウナギは嫌いだから他にも教えてくれ!って人はこちらもご覧ください。
【参考】>>ふるさと納税のおすすめ納付先ベスト50をランキング形式で紹介
ふるさと納税は毎年12月末でその年の分は終了
ふるさと納税の注意点は、毎年12月31日でその年の分の申し込みが終わることです。
年末までには申し込み先を決めてふるさと納税しないともったいないです。
申込みするだけでなく、実際に寄付するタイミングが年内でないとダメなので注意しましょう。
新入社員の1年目の分のふるさと納税は、その年のうちにやらないとダメってことです。
【参考】>>年末でも期限に間に合う?ふるさと納税はいつまでに申し込めばいいのか
まとめ
それではまとめです。
- 新入社員でもふるさと納税すれば翌年の住民税が減額される
- 新入社員でも寄付上限額は特に変わらない
- 1人暮らしの場合は食べ物は賞味期限に注意
- 保存がきくものやチケットを狙うと使いやすい
学校を卒業して仕事を始めると、やるべきことは色々増えますが、やった人だけお得になることも増えてきます。
様々な情報を集めて、より充実した人生がおくれるように工夫して生活しましょう。