住宅ローンを選ぶ場合は基本的には金利で比較します。
やはり支払金額が少ないというのは最大の節約になりますからね。しかし、金利も最近はどこの銀行も最低レベルになってきました。
そうなると、金利以外の差をしっかりと確認する必要があります。
というわけで、金利以外の部分で差がつくポイントをまとめました。
目次
まずは金利の比較が基本!
金利以外に・・・とは言っても、まずは金利です。
いくらサービスが良くても金利の差が大きすぎるのなら結局損ですからね。
ローンの期間毎に代表的な金融機関を見ていきましょう。
なお、下記の情報は2017年10月の金利です。金利は変わるものなので、契約の際には必ず最新の情報を確認してください。
変動金利・期間限定固定
まずは人気の変動金利と期間限定固定金利です。
銀行名 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | 備考 |
ソニー銀行 | 0.499% | 0.839% | 1.272% | 自己資金 1割要 |
イオン銀行 | 0.47% | 0.74% | – | – |
住信SBI ネット銀行 |
0.477% | 0.72% | 1.07% | – |
三菱UFJ銀行 | 0.775% | 1.25% | – | – |
変動金利のトップは住信SBIネット銀行です。
10年固定だとイオン銀行ですね。20ね年だと再度住信SBIネット銀行となっています。。
購入する物件によっては提携特典で金利が下がったり、勤務先によっては金利が下がったりしますが、基本的にはこんな感じの金利となっています。
続いて全期間固定を見てみましょう。
全期間固定(21年以上)
全期間固定はいわゆる35年固定金利ってやつですね。
銀行名 | 固定金利 | 備考 |
ソニー銀行 | 1.408% | ・自己資金1割要 |
住信SBI ネット銀行 |
1.28% | – |
三菱UFJ銀行 | 1.82% | – |
フラット35 | 1.59% | ・自己資金1割要 ・団信は+約0.3% |
35年全期間固定となるとやはりフラット35が強いです。
しかも2015年は最初の10年間は金利も-0.6%になります。ただ、フラット35は死亡時にローンがなくなる団体信用生命保険が金利とは別にお金がかかるので注意です。
事務手数料や保証料の料金を確認する!
ここからは金利以外を見ていきましょう。
まずは事務手数料や保証料など、契約の手続きに必要な手数料です。
銀行名 | 事務手数料 | 保証料 | 備考 |
ソニー銀行 | 2.16% | 0円 | – |
イオン銀行 | 2.16% | 0円 | – |
住信SBI ネット銀行 |
2.16% | 0円 | – |
三菱UFJ銀行 | 32400円 | 2~5% | – |
フラット35 | 0.5%~2.16% | 0円 | 手数料は金融機関 によって異なる |
手数料関連のお金は、ネット系銀行だと事務手数料、メガバンクだと保証料が大きくなっています。金額的にはどちらも2%程度が多いですね。
つまり、3000万借りるとしたら手数料関連で約60万くらいかかるということです。
団体信用生命保険が無料は最低限。追加の疾病保障が無料か有料かを確認!
続いて団体信用生命保険(団信)です。
これはローンの契約者が死亡した時などに借金がチャラになるという保険のことです。最近では死亡保障は無料で、病気の時にもチャラになるようなサービスもありますね。
銀行名 | 団信 | 3大疾病 | 8大疾病 |
ソニー銀行 | 0円 | 金利 +0.3% |
– |
イオン銀行 | 0円 | – | 金利 +0.3% |
住信SBI ネット銀行 |
0円 | – | 0円で 全ての病気で保障 |
三菱UFJ銀行 | 0円 | – | 保険料約2% (7大疾病) |
フラット35 | 保険料 約7% |
保険料 約10% |
– |
ご覧の通り、団信は0円の金融機関が多いですが、中でも注目は住信SBIネット銀行です。
全ての病気で働けなくなった時の保障が0円となっているので物凄くお得です。イオン銀行だと金利が+0.3%になるので、実質的に金利が0.3%安いというのと同じですからね。
フラット35の場合は団信は別途保険料を払う必要があります。例えば35年で1000万借りる場合は総額で69万円くらいの保険料になります。 フラット35の場合は団信を使わないで自分で保険に入ることで節約する方法もあります。
【参考】>>フラット35は団体信用生命保険ではなく収入保障保険を使うと節約になる
繰り上げ返済が無料も当たり前。返済方式が複数選べるかを確認!
次に繰り上げ返済に関してです。
今では大抵の金融機関が無料なのでここはあまりポイントにはなりませんが、あえて挙げるとすれば返済方式の違いです。
返済方式というのは、繰り上げ返済した金額がどのようにローンに充当されるかです。ローン期間を短くする期間短縮型と、ローン期間はそのままで毎月の支払額を減らす返済額軽減型の二つがあります。
どちらもメリットデメリットがありますが、銀行によっては片方しか選べないこともあるので、一応確認しておきましょう。
各銀行特有のサービスを確認!
最後に各銀行特有のサービスを紹介します。
ソニー銀行
ソニー銀行の最大の特長は、変動金利と固定金利をインターネット経由でいつでも変更できることです。
例えば当初は変動金利で契約していたものの、やはり固定金利にしたい・・・と思った時でも借り換えなどは不要ですぐに金利タイプを変えることができます。
また、ローン金額をいくつかに分割して、それぞれに対して変動金利や固定金利を選ぶことができます。3000万借りたうちの1000万は変動金利、1000万は20年固定金利、1000万は10年固定金利などの組み合わせで契約することができます。
通常は複数のローンを組むとそれぞれ手数料がかかってしまいますが、ソニー銀行の場合は組み合わせてローンを組めるのでお得です
イオン銀行
イオン銀行の住宅ローンを組むと、イオンセレクトクラブという特典がついてきます。
細かいところを公式サイトを見て頂くとして、最大のポイントはイオンの買い物が5年間毎日5%オフになるという特典です。
割引対象となる買い物金額の上限は契約したローン金額が2000万円未満だと年間45万円、2000万円以上だと年間90万円になります。
普段からイオンで買い物をする人にとってはこの割引は嬉しい特典ですよね。イオンユーザーにはイオン銀行の住宅ローンがおすすめです。
タイプ別おすすめの銀行はこれだ!
というわけで、様々な観点で色々な銀行を紹介しました。
・・・しかし、これを見ても結局どうすれば良いのかよく分からない人も多いと思います。
また、細かいことはともかくある程度お得ならばOKという人もいるはずです。
死亡時や病気の時も踏まえて最低金利を選びたい人
金利以外も総合的に考えて選ぶと住信SBIネット銀行がオススメです。
変動金利はトップクラス、10年固定や20年固定の金利は圧倒的に安いです。
さらに死亡+全疾病保障が無料でついているというのは非常に魅力的です。
多くの人にとってベストな銀行であると思います。
イオン系列のお店のヘビーユーザーな人
イオン系列のお店をよく使っている人であればイオン銀行がおすすめです。
自己資金が少ない場合でも金利はトップクラスですし、イオンの買い物での割引があるため実質的には金利が少し安いのと同じです。
他にもイオン利用者に嬉しい特典が色々あるためまさにイオン好きな人のための住宅ローンと言えます。
やはり全期間固定金利にしたい人
最後に全期間固定にしたい人です。
35年固定でローンを組む場合は、住信SBIネット銀行かフラット35が選択肢になります。住信SBIネット銀行は団信+8大疾病保障ありだけど金利が少し高く、フラット35は団信はなしだけど金利が安くなっています。
2015年であればフラット35は優遇金利で当初10年間が-0.6%されますので、別途団信を契約してもフラット35がオススメです。
フラット35にする場合は手数料が安い「優良住宅ローン」を選ぶのを忘れないようにしましょう。
ある程度絞り込んだから事前審査してみよう
色々な銀行を比較してある程度絞り込んだら事前審査をすることをオススメします。
お得な銀行は審査も厳しい傾向があるので、早めに事前審査をした方が良いです。1つだと審査落ちした時に面倒なので、2つか3つを申し込んでおくと良いと思います。
【参考】>>物件探し?ローン選び?家を買う時に素人が最初にやるべきこと
まとめ
それではまとめです。
- 最初は金利をチェックする
- 変動ならソニー銀行、10年固定20年固定は住信SBIネット銀行
- 団信は+αの疾病保障で比べる
- 繰り上げ返済は返済方式を確認すること
- 各銀行のオリジナルサービスもチェックする
- 銀行を絞ったら次は事前審査の申込み
住宅ローンは史上最低金利の状態で色々なサービスで差別化され始めています。
自分に必要なサービスや不要なサービスを見極めて一番お得なローンを組みましょう。