最近嫁の友達が家に来た時に、子供の学費の話で盛り上がっていました。
ようはお金が物凄くかかるけどどうやって貯めていくかという話です。
そういう時に話に挙がるのは学資保険ですよね。
日本の場合、お金の話はよほどのことがない限り人前でしない方が安全なので特にコメントはしませんでしたが、やはりどうやればお金が増えるのかはみんな気にしているようです。
ということで、学資保険の保険金を増やすための方法をまとめておきます。
子供の学費を用意する方法の1つが学資保険
学資保険は有名なのであまり説明はいらないと思いますが、簡単に書いておきます。
内容的には貯蓄型の金融商品です。
大学入学などに備えて保険料としてコツコツとお金を積み立てておくと、入学の頃にお金を受け取れるという仕組みです。
銀行に預けるよりもお金が増える他、途中で親が亡くなった場合には保険料をそれ以上は払わなくてもお金を受け取れる仕組みもついていることが多いですね。
従って、「どうせ銀行預金するくらいならお金が増えた方がいいかな・・・」という層にウケるという感じでしょう。
一応言っておくと、僕は学資保険に入ることは大賛成というわけではないのですが、ここではあくまで学資保険を契約する前提で話を進めます。
学資保険よりも投資信託の方がオススメだよ!
と言いたいところですが、破産した僕が言っても説得力なさそうですしね。
学資保険はどれが良いのか
保険と言うのは食品や家電などのような物とは違って金融商品です。
つまり、商品として複雑なので内容を理解したり選んだりするのが少し面倒ですよね。
何を基準に選べば・・・ってなることが多いです。
しかし、学資保険に限れば選択はわりと簡単です。
学資保険は基本的にお金を貯めて増やすのが主目的なので、とにかく一番増えるのが良いってことです。保険会社も「返戻率が108%です!」みたいな言葉はデカデカとパンフレットやWebサイトに載せてます。
従って、契約を考える時に最重要となるのは返戻率となります。
少しでもお金を増やすには3つの工夫をしよう
ということで、基本的にはパンフレットなどを見比べて返戻率を見れば良い事になります。
返戻率は保険会社や商品によって違うので、色んな会社の保険を比較した方が良いと思います。
また、同じ保険でも契約の仕方によって返戻率が変わるので、少しでもお金を増やしたいのであればしっかりとチェックしましょう。
ここでは返戻率に大きく影響する3つのポイントを紹介します。
1.祝い金は回数を少なく遅くもらう
まずは祝い金の回数とタイミングです。
祝い金というのは学資保険特有の呼び方ですが、ようは保険金のことです。
シンプルなものだと大学入学時の18歳に100万円もらえるというようなものになりますが、例えば高校入学10万で大学入学90万のようなプランもあります。
保険会社毎にいろいろあるのですが、重要なのは回数を少なくすることと、もらうタイミングを遅くすることです。この二点はどんな保険会社でも同じです。
例えば2015年5月現在の例をあげると・・・
富国生命の「みらいのつばさ」という商品。
段階的に少しずつ祝い金をもらうステップ型は返戻率が108.4%
大学入学時にまとめて祝い金をもらうジャンプ型は返戻率が110.1%
まとめてもらった方が2%も増えるというわけです。例えば100万だとすると2万円も違うわけですから、けっこう差がありますよね。
もちろん、大学入学時まではお金がもらえないので、それまでは頑張らないといけません。その辺りはちゃんと考えましょう。
2.保険料払い込み期間はできるだけ短くする
続いてポイントになるのは保険料払い込み期間です。
例えば、100万円の祝い金をもらう学資保険を契約した時に、保険料を何年で支払うのかということですね。
子供が0歳の時から18歳まで払うのか、10歳まで払うのか、0歳の時に保険料を全額払ってしまうのか、みたいな選択です。
払込期間は短ければ短いほど返戻金が大きくなります。
例えば2015年5月現在の例をあげると・・・
日本生命の「ニッセイ学資保険」という商品。
18歳で100万もらうのに直前まで毎月保険料を払うと返戻率が110.0%
18歳で100万もらうのに10年で毎月保険料を払うと返戻率が115.6%
10年で保険料を払ってしまうと5%もお金が増えるのです。
これはかなりの増額になりますよね。
ただ、払込期間を選べる学資保険はそれほど多くはありません。また、期間が短いということは、毎月の支払保険料が増えることになります。
この辺りは考えて計画する必要があります。
3.祝い金以外の保障はつけない
学資保険は色んな商品があるのですが、学費の貯蓄以外のサービスがついている商品もあります。
例えば子供の補償。
子供が怪我した時や入院した時に保険金がおりるというものです。
一見するとお得に見えますよね?
しかし、子供の医療費は多くの自治体では無料です。中学生まで無料という自治体もあります。そうなると、必要性はそんなにないのです。
また、この手の保険は怪我や入院の補償をする代わりに返戻率が下がります。
つまり、本来の目的である学費の貯金という観点で不利になってしまうのです。
学資保険の目的は「学費を増やすこと」のはずです。
それ以外のサービスは本当に必要かを慎重に評価しましょう。
学資保険に入るなら他の保険との重複を必ず確認すること
さて、これら3つを確認しておけば考えられうる最高の返戻率を受けられるはずですが、他にも注意点があります。
それは、学資保険に入ることによって他の保険と補償が重複しているかもしれないということです。
これはどういうことでしょうか。
例えば、学資保険で大学の学費を用意することにしたとしましょう。
これでお父さんが生きていれば毎月コツコツ積み立てたお金で学費を払えますし、死んでしまった場合も積立はそこで終了で学費ももらえます。
ところが・・・
よくあるのが、お父さんが死んでしまった時のために死亡保険を組んでいるケースです。この死亡保険では、子供の学費も考えて保険金額を決めることが多いです。
つまり、学費の保険に2つ入ってしまっているような状態になってしまうのです。
たくさんもらえるならそれでOKと言う人もいるかもしれませんが、たくさんもらえる=たくさん払っていると言うだけです。別に得をしているわけではないのです。
死亡保険の保険金額を決めた理由を確認して保険金額を調整するなどを行い、無駄なお金を払わないようにしてください。
よく分からないので心配・・・という方は最近流行っている保険の相談窓口へいってみましょう。どの保険が無駄なのかをチェックできます。
注意したいのは「これは無駄なので解約しましょう。その代わりにこちらを契約して・・・」ってパターンです。これは断りましょう。
そこだけ気をつければ相談窓口は便利です。
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まとめ
それではまとめです。
- 学資保険でお金を増やすポイントは3つ
- 祝い金は回数を少なく受け取りは遅く
- 保険料の払込期間は短く
- 祝い金以外の補償はいらない
- 保険の重複は必ず確認すること
うまく保険を活用して、お得に学費を貯めましょう。