このブログでもアクセスが比較的多いのがスマホ関連の記事です。
みんな気になっているってことなのか、それとも他の記事の価値がなさすぎるのか、真実は定かではありませんが、とにかくアクセスが多いです。
最近スマホ界隈で話題なのがSIMロック解除です。テレビでもニュースになっていたりと話題になっていますよね。
ということで、今回は特にドコモのユーザー視点で解説をしていきます。
果たして安くなるのでしょうか。
目次
SIMロック解除とは
最初にSIMロック解除について説明します。
このページを見ている人はそもそもSIM自体をよく知らない人も多いと思うので、基本的なところから書いていきましょう。
SIMとは
SIMというのは、スマホやガラケー、タブレットなどのモバイル端末でデータ通信や音声通話などを行うために必要なICカードのことです。
携帯電話の電波を使ってデータ通信や音声通話するには、このSIMカードを端末に指してある必要があります。基本的には携帯電話を買った時にはお店の人がSIMカードを指してくれます。
SIMカードには電話番号など契約者情報が記録されており、利用者を特定する役割も果たしています。
また、通信会社が違ってもサイズなどの規格は共通ですが、中の情報は通信会社毎に異なっています。例えばドコモ、au、ソフトバンクではそれぞれの会社の情報がSIMカードに入っているということです。
機種変更などをする時には、お店の人がこのSIMカードを古い端末から取り出して、新しい端末に指すという作業をしています。
大抵は電池パックをいれるところにSIMカードの差し込み口があるので、素人でも簡単に抜き差しすることができます。
このため、本来は好きなSIMカードと好きな本体を繋ぐことで自由にスマホやケータイを使うことができるのです。
日本ではSIMと通信会社は組み合わせが決まっている
日本の大手通信会社(ドコモ、au、ソフトバンク)は、自分の会社の端末は自分の会社のSIMでないと動かないような細工をしています。
例えば、ドコモで契約をするとドコモのスマホにドコモSIMカードを指した状態で端末を渡されます。ソフトバンクならソフトバンクのスマホにソフトバンクのSIMカードです。
この時に、ドコモのスマホにソフトバンクのSIMカードを指しても使うことはできません。たとえ同じ機種(例えばiphoneやXperia)だったとしても、違う会社の組み合わせでは使えないのです。
簡単に付け替えできるという利点を潰していて残念なのですが、これはなるべく契約者を囲い込みたいからです。
そりゃ毎月1万円近く払ってくれる契約者を他の会社に渡したくはないですよね。
この状態をSIMロックと呼んでいました。
SIMロックの解除とは
そんな状況が長らく続いてきましたが、総務省は2015年5月1日からこのSIMロックを解除することを義務化しました。
これにより、例えばドコモで買ったスマホを、数年後にソフトバンクに移動した後でも使えるようになるのです。
つまり、端末を買い替えなくても別の会社に変えられるってことですね(例外として、ドコモだけは手続きをすればこれまでもSIMロック解除はできましたが)。
SIMロック解除の料金
ということで、ドコモの端末を別の会社でも使えるようになるということですが、実際に使うには手続きが必要です。
手続きには、対象のスマホの発売時期によってお金もかかります。
2011年4月~2015年4月に発売されたスマホ → 3000円
2015年5月以降に発売されたスマホ → 無料~3000円
無料~3000円というのは、手続きの方法によって料金が変わるためです。ドコモショップ等で手続きをすると3000円かかりますが、パソコンでMydocomoから手続きすると無料になります。
SIMロック解除する時にはMydocomoで手続きをしましょう。
SIMロック解除でも大半に人にとっては変化はない
それでは、SIMロックが解除されると何が起こるのでしょうか。
実は、大半の人にとっては何も変化はありません。
よく考えてみると分かりますが、そもそも今ではiPhoneもXperiaも大手3社から発売されていますよね。売ってる端末は大差はありません。
そして、大手3社は料金も同じです。
ということは、別にドコモだろうがソフトバンクだろうが、好きな端末を使えばいいだけなのです。あえてドコモで買ったXperiaをソフトバンクで使うことに意味はありません。
そもそも、これまでもドコモからauにMNPで引っ越す場合は一緒に端末を買うことで多額のキャッシュバックでお得な状態となっていました。
その中で、特に月々の料金は変わらないのに古い端末を使ってわざわざ別の会社に引っ越す手続きをするのは面倒なだけです。
どうしても今の端末を使いたくて、しかも他の会社に引っ越したい人がいるなら良いと思いますが、多くの人はそこまでのこだわりはないと思います。
海外旅行ではお得にスマホが使えるようになる
ただ、誰でも確実にお得になることもあります。
それは、海外旅行の時の現地でのスマホ利用です。
これまで海外旅行の時に現地でスマホを使うとなると、普段の契約とは別に海外用のデータ契約が必要でした。ドコモだと海外パケホーダイとかですね。
これが国内と比べてかなり高いです。1日で1980円~2980円という暴利。
これを安くするためには、モバイルルーターを借りるという選択があります。これだと1日980円くらいで数台使えるのでそこそこ安いですね。
で、SIMロック解除の出番です。
海外ではプリペイド式のSIMカードが売られているので、これを現地で買って自分のスマホに指すことで、現地の通信会社を利用できます。
プリペイド式なので契約などは不要ですし、何より値段が安いです。
これからは海外旅行でのスマホライフがちょっと便利になりそうですね。
格安SIM≒MVNOが使えるようになって安くなる?
それでは最近流行の格安SIMはどうでしょうか。
格安SIMというのは、格安スマホに指して使うようなSIMのことです。特長は料金がとても安いことです。
SIMロックが解除されれば、ドコモやソフトバンクの端末で格安SIMが使えるのでお得になるはずですよね。
格安SIMは月々1600円くらいで通話もデータ通信も可能なので、大手3社と比べると圧倒的な節約ができます。
これは確かにとても嬉しいのですが、実はドコモの契約者にとっては前と変化はないのです。
ドコモの端末はSIMロック解除しなくても格安SIMの大半が使える
実は・・・これまでもドコモの端末では格安SIMを使うことができました。
何故かと言うと、格安スマホや格安SIMの会社というのは、ドコモの回線を借りている会社がほとんどだからです。
そういう会社の場合、SIMはドコモのものと同じなので、ドコモの端末に指すことで普通に通話もデータ通信もすることができます。
つまり、みなさんが今使っているドコモの端末は、格安SIMを契約すればすぐにでも月々の料金を激減させることができるのです。ドコモを使っている人が月々のスマホ料金を節約するのはとても簡単なんですね。
ドコモの契約者からすると、SIMロックが解除されることでの変化は特になく、そんなことよりも早く見切りをつけて格安SIMや格安スマホを使うことが節約に繋がるということです。
ドコモに見切りをつければ毎月5000円以上の節約になる?!
おそらく多くの方はドコモで普通にスマホを使っていると思います。
そうすると料金は最低でもこんな感じですよね。
電話料金(電話かけ放題):2,700円
データSパック(2GB):3,500円
SPモード:300円
合計:6500円
これが、格安SIMを使うとどうなるのでしょうか。
色々な会社がサービスをしていますが、おすすめは大手プロバイダであるニフティのサービスであるNifMoです。
電話料金(20円/30秒):700円
データ通信(3GB):900円
合計:1600円
どうでしょうか?
これで毎月5000円の節約になります。家族4人だったら物凄い節約額ですよね。
唯一のデメリットは電話かけ放題ではないということです。物凄くたくさん電話する人は5000円のお得分を使い切ってしまうかもしれません(最近だと電話よりLINEの方が多そうですが)。
しかし、NifMoでは6月を目途にかけ放題のサービスを検討しているそうです。
この機会に格安スマホや格安SIMを検討してみたい方は、是非下記のページをご覧ください。
【参考】>>格安スマホで電話かけ放題のNifMoで大幅な節約ができそう
まとめ
それではまとめです。
- スマホの通信はSIMというカードを使っている
- SIMは通信会社と組み合わせが決まっている(SIMロック)
- 2015年5月1日からはSIMロックが解除される
- ドコモだとMydocomoで手続きすれば無料
- 解除されても大半の人には変化はない
- 海外では現地のSIMを使うことができるようになる
- 格安SIMはドコモは前から使えたし今後も使える
- ドコモをやめるだけで端末はそのままに月5000円節約できる
ということで、SIMロック解除と騒がれていますが、そんなに大きく変化があるわけではないのが現実です。
節約という観点でいけば、ドコモの契約者は特に気にせず格安SIMに乗り換えることが近道です。もちろんauやソフトバンクの人でも乗り換えた方が安いですが、その場合は端末の用意は忘れないようにしましょう。