会社から家に帰る電車の中で、隣のおば・・・いやお姉さん達が年金について話していました。
年金の話をすると、大抵は詐欺だのなんだの言う人が多いので、例の如くしょうもない話をしているのかと思いきや、わりかし普通な会話をしていました。
ただ、その中で気になったワードが付加年金です。
追加で払うなんてもったいないという論調だったようです。
「えwなに言ってるのwwww」
と言いたかったけど、静かにFFRKをやってました。
国民年金を払っているみなさんは付加保険料は払っていますか?
付加年金とは
付加年金とは、国民年金の仕組みの一つです。
国民年金の保険料に加えて付加保険料を払っておくと、年金をもらえるタイミングで少し多く年金がもらえます。
ようするに、保険料を少し多く払う代わりに、もらえる額も多くなるよってことです。
具体的には、月々プラス400円を支払うことになります。
プラス400円を払うと、年金をもらう時に「200円×納付期間」を毎年もらえます。
まぁこれだけだとお得なんだかよく分かりませんよね。
なんだかんだ言って国民からお金巻き上げやがって!
・・・と思っても無理はないかもしれません。
では具体的に計算してみましょうか。
付加年金はお得なのか
いくつかのパターンで計算してみましょう。
20歳から60歳まで40年間納めて85歳で亡くなった場合
追加で納める金額は・・・
400円×12か月×40年=192000円です。
月々400円とは言えなかなかの額ですね。
年金としてもらえる金額は・・・
200円×12か月×40年=96000円です。
しかも死ぬまで毎年です。
つまり・・・
96000円×65歳からの20年=1920000円
払ったのが192000円なのに、もらえるのは1920000円?!
つまり10倍ってことですよ?
信じられないお得度ですよね。
日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳なので、物凄く割の良い保険です。
40歳から60歳まで20年間納めて70歳で亡くなった場合
それでは、この記事を読んで慌てて付加年金に入った人はどうでしょうか。
しかも残念ながら70歳という若さでなくなってしまったケースです。
追加で納める金額は・・・
400円×12か月×20年=96000円です。
月々400円とはなかなかの額ですね。
それでは年金としてもらえる金額は・・・
200円×12か月×20年=48000円。
これが65歳から70歳までの5年間なので・・・
96000円払って240000円もらえます。
なんて素晴らしいパフォーマンスでしょうか。
ようは2年で元が取れる
勘の良い人はもう気付きましたよね。
付加年金は2年で元が取れるようにできているのです。
つまり67歳まで生きれば大勝利ってことです。
それ以降は増える一方です。
4年で倍になり、10年でなんと5倍!
保険会社の年金保険の前に付加年金をすべき
僕が言うのも変な話ですが、保険会社の年金保険に入ろうか迷う前に、まずは付加年金を使うべきです。
国民年金の方はもともと年金額が少ないこともあってか保険会社の年金保険を考える人が多いです。
しかし、年金保険はそんなにお得ではありません。
年金保険は100万円払ったら110万になって戻ってくる程度のレベルです。
それと比べたら付加年金は物凄いお得レベルなのです。
お金が何倍にもなる金融商品なのです。
国民年金の人でまだ付加年金に入っていない人は、明日にでも市役所に行ってください。
年金保険の検討はそれからで良いです。